一話間欠

九層霞

青い小人を拾って食べた。岩を抱いて毎日寝る。金魚が跳ねたらいい時間。砂漠を纏う満月は胡桃の響きを誘っている。銀の鱗で滴り落ちる。振り返れば色の終わりだな。難しい音を蓄えて脳を太らしている奴め。ネオン気圧の切れ目から。先進理解の落とし物。存在未満の子どもたち。会えない夜を火であぶる。研げば研ぐほど大動脈。狂い狂って身を果たす。扉にかけたカーテンは。時代の水脈(みお)をほとばしる。鉄パイプだから次の人。知ってる事は知らぬ顔。ライオン関係でしょ?

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