CM
カメラ頭のサイバー盗賊が、隠れ隠れに進む。石壁の大書庫、その最深部へ。ひときわ堅固な扉がある。盗賊はその前でかがむと、砂よけの口周りをあけ、鍵穴に針金を入れた。
現場の頭上。壁からパトランプ頭の天使が忽然と現れ、鎖の一振りで盗賊を捕縛した。天使に質量は無いのだ。
「ご法度、文書泥棒。
盗賊は身もだえするが、鎖が鳴るばかり。天使の横で、巨大な羊皮紙が吊り下がる。盗賊の罪状が一覧されている!
「バカな!まだ何も盗撮できてないのに!大体、ここはお前たちの書庫でもない!俺が何を盗んだ!?」と盗賊。
「その答弁は
「なッ……あんな
「その答弁も予言済であるうえに、著しく不敬!増罪++増罪++増罪++!即刻、我々の
天からの光が盗賊を照らす。その肉体を火が舐めて、
「あああ……!」「さらに、
天使は天秤を呼び出し、塩粒を乗せた。
「フゥーム。貴様の存在はしめて4キロバイト。優良だ。
文書泥棒は犯罪です。律法により、銀貨30枚以下の罰金、太陰暦3年以内の幽閉に処される場合があります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます