第3話-②

そして、昼休み。

実は昨日、ある作戦を考えてきた。我ながら結構うまくできていると思う。

内容はこんな感じだ。

①名前を聞く

②(多分、拒否される)

③告白する。

こんな感じだ。さすがに告白されれば、何かしらの反応(いいものとは限らないけど)が出てくるだろう。少なくとも奇襲的なものにはなる。


告白、というと僕には苦い思い出しか浮かんでこない。だから、今回の「告白」にも実は少しだが心に引っかかるものがあるのだ。

それに、恋心という神聖なものを欺いて、こんな小っぽけな駆け引きに使うなんて恐れ多い。

だが、やるしかない、やるしかないのである。なぜか。

なんとなくだ。

それが、世の中の言う「青春」ってもんだろ?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る