第2話-④

結構時間がかかってしまい、話が終わった時にはまだ明るいものの、もう午後6時になっていた。

あの女の子に声をかけるのは明日にしよう。ハルさんはもう帰ってしまっただろうな。『部活ないんだ!やったー!』って言ってたしな。よし、帰ろ。


「れいじくーん!長かったねぇ!」


そこには笑顔で元気に手を振っているハルさんがいた。これには僕もさすがに驚いた。


「こんな遅くまで待っててくれたの??」


「うん…だって、零士君と…帰りたい、から。」


ハルさんかわいい。顔真っ赤にしてこんなこと言われたら、男なら誰でもドキドキするわ。


「うん、それじゃあ…帰ろっか。」


明日こそは、あの子に話しかけなければ。そんなことを考えながら床についた。

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