錆

錆びついて回らなくなった頭と

風化して色褪せた心と

昨日を泣きながら引きずって

明日へ連れて行こう


逃げる為に生きて

死に損ないにもなれず

ただ毎日を生き損なって

無駄に食い潰してる


それでも笑って生きたいと

毎日何かを手にしようとするけれど

それを蓄える為の自分という器が

とっくに壊れている事にも気付かず


必死に何かを拾っては落とし

結局今日も空っぽのままで

生きている


何も無くても

ただ心臓は動くから

それだけで今日も生きている


楽しいと思う出来事も

誰かを想う心も



そんな無駄な感情は

捨てれない分ゴミにも劣る



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る