この部屋の窓から


まだ少し肌寒い風と


暖かい日差しが混ざりあって


初々しい匂いのするこの季節を


僕は一人で


部屋の窓から見送っている




新しい世界に踏み出す君の背中と


必死に戦うその表情に


なにも声をかけることもできずに


僕は燻ったままで


なにしてんだろう情けないな




いま


空っぽなままのこの僕が


何も持ってないこんな僕が


君の為にできることってなんなんだろうな




いつでも君が帰って来れるような場所に


支えになれるぐらい強い自分になりたいと思った


あの日の自分の気持ちが


嘘にならないよう


一歩踏み出すならきっと今なんだろう




いつか必ず君を迎えに行って


隣を並んで歩けるように



ただそれだけの誓いを立てて


もう一度歩き出すんだ



なによりも君へのこの想いを


嘘にしないために




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