カクヨムは十二分に小説家になろうを越えるポテンシャルを持っている

 これを書いている時点でカクヨム内で掲載している文章の中で一番星を貰えています。

 最初に書いたとおり、これは泣き言みたいな物です。


 つまり喜んで良いのか悲しんで良いのか良くわかりません。


 俺の書いた小説つまんないから読まれない!

 と一行で終わる話をデータ等使って1万文字にまで拡大し、webコンテンツは短くあるべきと言いながらだらだらと続いてしまっています。


 人気があるから人気があると言った矛盾にもある程度突入もしかけているのでしょう。


 なら言いたい事は全てぶちまけよう。


 この文章を読むような人なら全員気にするであろうカクヨムについて書きたいと思う。


 この話は創作論では無くて、マーケティングの話になる。創作者としてコンテンツを作る人間として出来る事はほぼ無い。

 これは運営がどうにかしなくてはいけない問題だ。


 もしも私の意見に賛同するならこのコラムに星を入れるよりも(もちろん入れても良い目立てば運営だって嫌でも目にするだろう)、要望を送るでこのページを送りつけるなり、このページで書いてあることを送りつけてやってください。


 私としてはカクヨムは別にそこまで好きじゃ無い。

 MTGはlifeだが小説と執筆はlikeだ。


 それに今回の話はこの記事をカクヨムに当てはめるにはどうすれば良いかが大半を占める。

http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/022979/

 このコラムを書いているマーク ローズウォーターは元ハリウッドの脚本書きで、今現在はMTGのゲームデザイナーだ。


 当然彼はハリウッドの脚本家としての経歴を使ってMTGを語る。

 そしてこのコラムはMTGを知らなくてもある程度楽しめる。(MTGを遊んでいるプレーヤー向けのコラムなのでどうしてもMTGを知っている前提になってしまうのはしょうが無い事ではある)




 現状カクヨムは劣化した小説家になろうにも成れていない。

http://kasasagi.hinaproject.com/access/top/ncode/n2720dh/

https://kakuyomu.jp/works/1177354054880760860/accesses

 何度も出しているが「白百合の吸血鬼」のアクセス数だ。後から連載を始めた小説家になろうの方が何倍も上だ。同じPVに達するのも連載の途中で達成してしまった。

 

 カドカワがまず理解しなければならいのは自分たちがチャレンジャーであり、小説家になろうは圧倒的なチャンピオンだと言う事だ。


 小説系サイトは他にだってある アルファポリス エブリスタなどカクヨム圧倒的に出遅れている。

 ならカクヨムがこれらのサイトに勝つ手段は無いのか?


 自分はノーと答える。

 カクヨムはまだまだ十二分に戦える。


 今の所私はカクヨムにあって小説家になろうには無い長所が二つあると思っている。


 一つはレビュアーの存在だ。

 小説家になろうでレビューを書かれることはまず存在しない。大半の読者は2ちゃんねるやスコ速などの外部サイトを利用してレビューを見つけてそこから読む。

 しかしカクヨムには作品にレビューを付ける人が大在いる。しかもその多くは作者も兼任している。つまり文章の書けるレビュアーが大勢居ると言う事だ。


 もう一つはカドカワが巨大な出版社であると言う事だ。


 ただ、カクヨムの出足で失敗した原因もカドカワが巨大な出版社である事を忘れてはいけない。マンパワーだけで勝てると思ったら大間違いだ。もちろん有った方が良いに決まってはいる。


 googleのg+はフェイスブックに勝てなかった。youtubeにgooglevideoで対抗しようとしたが結局買収してしまった。


 ブランドや企業の大きさが直接的なコンテンツの勝敗には結びつかない。

 これだけ言えばカドカワが慢心仕切った木偶の坊にしか聞こえないだろう。


 しかしカドカワが巨大な出版社であることは他の全ての小説サイト全てを併せ持ったとしても勝てない圧倒的な長所だ。


 未だにライトノベル市場の大半はカドカワが握っている。これはweb小説をライトノベルに含めても過半数以上を握っているはずだ。

 それはカクヨムの下の方にあるレーベルを見れば一目瞭然だろう。しかもこれに電撃文庫とメディアワークス文庫もある。

 

 圧倒的だ。


 しかし私の言いたい事はそう言った市場シェアの話では無いし作家の話でも無い。そこら辺はカドカワも勘違いしている部分がある。


 実際にカドカワは自前の作家にカクヨムで連載させている。


 がこのエッセイを読んでみれば解るとおり、ここに来るのはweb小説と言うwebコンテンツを求めてくる人が大半で有り、小説など求めていない。かなり多くの作家が星もPVも貰えずに苦戦している。大体週刊連載なんて遅すぎる。


 素人と同じ土俵に立って圧倒出来ない時点で無能を晒しているような物だ。


 私がカドカワの圧倒的な長所と言いたいのは作者が居る所では無い。


 カドカワには大量の編集者が居る。


 それは従来の小説を作品から商品にするためのプロが大量にいると言う事だ。


 それがカクヨム最大の長所だ。


 現状でもカクヨム内で編集者が多少レビューしてたりするが、それは無意味だ。

 レビューされている大半がすでにある程度伸びている物を、もう一度レビューしているだけに過ぎない。


 レビューなのだから見たことの無い人に読ませようとする文章でなければ意味が無い。


 もちろんweb小説と小説を同列に語る事は出来ない。しかし小説とweb小説が完全に別物な訳では無い。


 この二つがカクヨムの最大の長所だ。なぜこの二つが長所なのかはこれから言う改善案に必要不可欠な要素がこの二つだからだ。


 本当にそんな改善案でカクヨムは戦えるのか?


 それは読んだ人とカドカワが判断することだ。


 私はやる価値が十二分にあると思ってこのエッセイを書いている。何せカドカワほどの巨大企業なら金もマンパワーもどちらも有り、改善案はそのどちらも必要ではあるが、異様なほどに必要って訳でも無い。


 まず一つが公式で毎週短編小説のお題を出すことだ。

 期間は2週間ぐらいがベストで常に二つある状態がいいと思う。一週間ごとに一つお題が変わっていく感じが私の考える短編小説のお題間隔だ。


 お題は何でも構わない。

 重要なのは3000文字までの短編限定にすることだ。

 これ以上長い文章が読まれるとは到底思えない。出来れば2000文字ぐらいが良い。


 そして募集した短編小説を一日一つトップページに掲載する。

 これは作者から見れば凄く魅力的な話だ。

 一日中一番目立つ位置に置いて貰えるんだ。間違い無く読者が読んでくれるに違いない。

 

 そしてもう一つはその短編に編集者が書評を必ず付ける事だ。

 カドカワの狙いが商品になる作家を見つける事なら、これは絶対にすべきことだ。商品になるかも知れない作家に対して、お前はこういう作品をかけ! と直接言える。

 もちろん作家からしてみてもこれほど嬉しいことは無いだろう。どういう作品を書けばプロになれるか言って貰えるんだ。


 そして読者からしてみてもこれはかなり効果がある。

 そのお題にそったある一定以上の基準に達成した短編小説が必ず読める。


 毎日読みに来る理由になる。


 今日はどんな短編が来るのだろうか?


 少なくとも読みに来るのなら短編のお題ぐらいは知っているだろう。


 例えば「お祭り」がお題だとしよう。


 夏祭りでの恋バナを書く作者もいるだろうし、血祭りにあげるのは当然祭りですよね? と変化球を投げる作者もいるだろう。あるいはお祭りでの屋台の裏話なんて経験無しじゃ書けないような小説だって来るかも知れない。

 祭りという小説が来るのは知っているが、どんな小説なのかは解らない。しかしある一定以上の水準には間違い無く到達している。


 コンテンツとしては十分に魅力的になる。




 もう一つがレビュアーのランキング付けだ。


 ハッキリ言ってカクヨムの検索機能はゴミだ。そんなゴミよりももっと優秀なレビュアー達が大量にいるのになぜ検索機能の改善なんてするのか解らない。いっそタグだけにしてしまった方がマシだ。

 

 なぜレビュアーのランキング付けが必要なのか、それは読みたい小説を探すのに一番有用なのがレビュアーのレビューだからだ。


 考えて欲しい。貴方が物を買うときに友人からのすすめで買った商品がどれだけあるか? ステマ ステルスマーケティングなんて物が出来てしまう時代だ。それが友人である必要性すら無い。


 レビュアーが重要なのは解った。でもランキング付けは必要なの?

 ごもっともな疑問だ。でも絶対に必要だ。




 少しだけ話を小説家になろうの事に脱線させてもらおう。


 小説家になろうで小説を書く利点の一つ(だと私が勝手に思っている)に


 この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!


 ってのがある。要するに自分の書く小説を好むような読者なら、必然的に同じような小説を好むからだ。読者を小説探しのサーチエンジン代わりに使えてしまうのだ。

 実際「白百合の吸血鬼」のこんな小説を読んでますは百合物の小説がいくつもある。


 当然人気作等のノイズも混じってしまうが、それぐらいはあらすじや、タイトルで大体判別可能だ。気になる作品を読めば私は自分の作風に近い百合作品を楽しむことが出来る。


 もちろん全ての読者が小説を書けるわけじゃない。技術的に出来ない人、そんな気の無い人、時間の無い人、まぁ色々思いつく。


 そう言う人達の為のレビュアー。いやもうスコッパーと呼んで良いだろう。


 小説が書けない人はそういったレビュアーを頼りに小説を探す事になるだろう。そのレビュアーを探すためにはレビュアーのランキング付けが必要になる。


 必要なランキングはレビュー単品のランキングとレビュアーのランキングの二つが良いだろう。

 どちらも日間と週刊が必要になるはずだ。月刊が必要かどうかは解らないが累計は要らないだろう。


 たぶんtwitterのファボと同じような投票制で十分機能するはずだ。

 

 それで機能しないならレビューの投稿数と投票数のアベレージで評価させれば良い。投稿数は最低10~30ぐらいにしておけば極端な事にはならないはずだ。(ただしこれだと日間ランキングは絶望的になるし月間ランキングの方が大事になる)



 そのレビューから小説を読んでその小説を気に入ったら当然読者はその作者かレビュアーをあてにし始めるだろう。しかし、作家の執筆速度などたかが知れている。


 2時間に5000字を安定して書ければ早い部類に入る。速筆で有名な西尾維新がこのペースなのだから我々素人でこのペースに到達するのは極々一部になるだろう。


 たぶん大体が一日2000文字が限度のはずだし、1日2000文字程度だと重度なweb小説ユーザーなら他にも読みたいと思うはずだ。


 そこでレビュアーの出番だ。


 レビュアーが紹介してくれた他の作品のレビューを当てにすれば、大外れを引く可能性は低くなるだろう。たぶん好みのレビュアーを十人ぐらい見つければweb小説を読むのに苦労しないはずだ。

 

 その好みのレビュアーを見つけるのにレビュアーのランキングと、レビューのランキングが必要になる。そのレビューを見て作品を読むかどうか決めれば良い。


 ようするにレビューもwebコンテンツにしろと言いたいんだ。


 これが出来るのは作家とレビュー両方をするユーザーの多いカクヨムだけだろう。


 作者としてもレビュアーとしての売名行為が出来る。書店に行くと有名な作家が感動しました。って書いてある帯みたいなのがある。マーケティング的にも効果があると実証済みだろう。当然逆にその作品から作家を知るパターンだってあるはずだ。


 それに良いレビューを書けると言うことは作品の要約がうまいと言う事だ。執筆能力が高い証拠の一つだ。そこからカドカワも商品になる作家を探せば良い。


 毎日来る理由付けを作る事。

 その為には毎日決まったお題の短編小説をトップページに掲載する。

 

 毎日来るようになったら他の小説に手を伸ばして貰う為にレビューを読んで貰うこと


 これが今後のカクヨムで必要になってくることだ。


 そうでないなら劣化小説家になろうのままだ。

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