十二
それからしばらくは学校には行けなかった。
時折訳の分からない恐怖が襲ってきた。
人が怖かった。よくも解らない発作があった。
母がいない時は、兄二人がそんな時、
手を握って背中をさすってくれた。
父は単身赴任で週に一度帰って来るが、
心配しながらどうしようとおどおどしていた。
今考えるとなんて恵まれた環境にいたのだろう。
その頃に、母に連れられてと言うのは正しいか分からないが、とても大切に思える友人達に出会えた。
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