WCS2014-2016

舞台はニンテンドーDSからニンテンドー3DSに移る。

ようやく㈱ポケモンも事態を認識したのか、「切断」対策を導入。切断したプレイヤーが負け判定となりレートが正常に移動するようになった。


これによって前回の項の問題は解決したように見えた…が、しかし実際には前述した「トス」行為が激化しただけであった。

WCS2014-2016では対戦回数に制限があったため(2014年は80回、2015,2016年では40回)、ある程度レートの上限というものが決まってくる。

トスを5回、もしくはそれ以上行ったプレイヤーがオンライン大会を通過して本選である代表決定戦に進んだという話もある。


しかし、WCS2016の国内予選(以下PJCSと呼ぶ)の有様は特に酷いものであった。


まずはPJCS開催前にTwitterに構築晒しbotという名前のアカウントが作成され、有名プレイヤーのパーティ(構築)とプレイングの晒しが行われた。

ポケモンというゲームは同じパーティ(構築)を何度も使い、調整して、手になじませなければならない。また身内同士での対戦では、いわゆる「人読み」的要素が邪魔をするためまともに調整ができないのだ。そのため、ランダム対戦を行うことになり、結果としてこのような事件が起きてしまった。このbotによっておそらく十数人のプレイヤーが被害を被ったのではないだろうか。また、このbotの中の人は誰か、という話でもPJCS開催中に一悶着があった。


PJCSがいざ開催されても晒しは続けられた。そしてもちろんのこと前述した身内間でのスプレッドシートによる他プレイヤーのパーティ共有や、トスなどがどの派閥でも行われていた。


ようやくPJCSが終わり、平穏が訪れるかと思われたが、そんなことはなかった。

ここからは、PJCSはPGLというサイトと連動していて、そのPGLのアカウントとロムを紐付けることで参加できるということを頭に入れて読んで欲しい。

まず、一部プレイヤーが外部機器のバックアップ機能を使ってロムを複製し、百数十ロムほどでPJCSに参加していることがその派閥のプレイヤーからのリークにより判明した。

トスというのは、ロムがあればあるほど成功しやすい。しかし、PGLの規約によると一個人の持てるアカウントはただ1つであり、その1つのアカウントにはロムは2つまでしか登録できない。だが、2015年まで公式はこのことの対策を全くしてこなかたのだ。そのことによりPJCSに百数十ロムで参加するプレイヤーが出てきてしまった。リークした者はトスも盛んに行われたことも公開した。


さらに、その派閥は、他の派閥のスプレッドシートをどこかから入手していたようであり、そのシートのスクリーンショットのリークにより、他の派閥がトスをしていたという事実が公の場に出されてしまっていた。


これによって、「上位プレイヤーはポケモンが強い」なんて思っていた層すらも「上位プレイヤーがトスやパーティ共有などを行っている」と認識を改めることになる。


ちなみに、公式も少しは問題に思ったのか今回は不正を行った人間をランキング除外する措置をとっている。しかし、除外できているのはおそらく「外部機器を用いて複数ロムでPJCSに参加していたプレイヤー」だけであり、「複数ロムを購入してPJCSに参加していたプレイヤー」は無視のようだ。(㈱ポケモン的には多くのロムを購入してくれるお得意様であるため除外できなかったのかもしれない。)


しかし、このことについて苦言を呈する人間は少ない。特に上位プレイヤーに近いところにいる人間には。

なぜか?この界隈が腐敗しているからである。


少なくとも自分もトスをする可能性がある。もしくはトスをしているような人間に媚を売って近づきたい。そう考えている人間が多すぎる。

正直に言う。ポケモンの競技シーンは、完全に腐敗しきっている。


外部機器に使用や複数アカウントでのPJCSの参戦についてはまだしも、トスやパーティ(構築)共有シートに関しては規約違反ではない。

しかし、こういったことが平気で行われているゲームに誰が真面目に取り組みたいと考えるだろうか?

真面目にポケモンの競技シーンに取り組みたいと思いポケモンを始めたプレイヤーがこういった現実を目の当たりにしたらどう思うだろうか?

新規参入のないゲームはいずれ廃れる、とよく言われるが、ポケモンのゲームの大会が開かれなくなる日もそう遠くないのかもしれない。


㈱ポケモンは、そしてプレイヤーたちは一体どこで間違ってしまったんだろうか。

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