4.nobody knows
おっと、また話が脱線しちゃったね。そうそう何を言いたかったかと言うと、パツパツジャージ下の顧問の話じゃなく、女子バスのエースの話ですよ。
我が女子バスのショートカットのエース藤澤瞳は、何を隠そうめっちゃめちゃ可愛い。
その名の通り、瞳の色が茶色がかっていてどこか印象的な美少女だ。
有村架純と本田翼と桐谷美玲をスロージューサーに掛けて、不純物を取り除いた健康的で新鮮フルーティーなイメージのサラサラビタミンC100%フレッシュジュースみたい。
飲み終えたら甘酸っぱい爽快感だけが口の中に残る、そんな感じだ。
汗臭そうな男バスの主将の槇原とは、大違いだな。まあ比べる対象が間違っているが・・・。
ウチの姉貴なんか遅刻しそう時でも、何はともわず、毎朝フレッシュジュースだけは欠かさず飲み干していく。
後のボクに残されるのは、いつも搾りかすだけ。
この搾りかすを集めて、何か食卓にもう一品彩りをみたいなことを考えているうちに遅刻しそうになる。
おっととまた話が逸れちゃった。女子バスのエースの話だったよね。
とにかく彼女は、男女問わず全校生徒からから人気のあるマンガの主人公みたいで、ボクや関にとってはアイドルみたいな存在だ。
もし今学校で何かが起きていたなら、そしてもしボクがヒーローだったなら、直ちに飛んで行って、助け出して、そしてキスしたい。
まあ最悪何も起きてなかったとしても、とりあえずキスはしたい。ここ大事だ。
きっと彼女のキスは爽やかな瀬戸内レモンみたいな味がするんだろうな。食べたことないけど。
とにかく、心配になったボクはチャリンコを漕いで、様子を見に行ってみる事にした。
今頃なら部活も終わってる時間帯だろう。
こういう事は、抜け駆けが大事なのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます