第232話 最近は調子が良かったのだが
今日、運転免許証の更新に行った。
そこで、久しぶりにパニックを起こした。
発端は、講習の事故ビデオ。
あれが、怖すぎて文字通り泣いた。
ガタガタ震えて頭を抱え、もしかしたら小さく叫んでいたかもしれない。
講習を受け続けることが出来ず、途中で講習室を出された。
更新は出来たものの、担当者に呼ばれ、うつとパニック障害を患っていることを話さざるを得なかった。
区分が優良だったから近所の警察署で手続きをしたのだが、担当者との話で、免許センターの適性相談室の担当者と電話で話すことになった。
あれこれ訊かれ、ただでさえやられているメンタルに容赦なくダメージを入れられ、(勿論担当者にその意図はなかった)電話の受け答えもしどろもどろで、訊かれた出身校の名前すら言えなくなっていた。
結果、「免許を持ち続けられるかどうか、医師の診断書が必要」という判断をされ。
その診断書次第では、免許停止・あるいは取り消しもあり得る事態になってしまった。
今日は他にも行くべきところがあった。
頑張って所用を済ませ、来週の通院時に受け取れるようにするため、病院に診断書のお願いも行ってきた。
そして、力と言うか、メンタルが尽きた。
帰る気力が残っておらず、タクシーを使ったのだが、病院で拾ったタクシーは当然ながら俺の自宅を知らない。
説明も出来ないので、ナビで近くの目印になるものを住所設定してもらった。
「どの道で行きましょう?」
どうやら、道のりに複数の候補がある場合は客に訊くのが最近のマニュアルらしいのだが、そんなことを聞かれても思考回路に靄がかかっているような状態では、まともに答えることもできず。
「お任せしますのでお願いします、あとこれ以上話しかけないでください。」
普通の会話すら大変な状態だったのでそう言ったのだが、後から考えるととんでもなく感じの悪い客である。
帰宅後、寝込んだ。
嫌な夢を見て起きた。
今日は何かもう、だめだ。
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