第206話 お芝居観てきた
昨日、繁華街にある劇場に、お芝居を観に行った。
と言うか、結果的に観に行けたのであって、自分では行けなかった。
開演が夜だったので、夕方に繁華街の駅までは行ったものの、メンタル不調が続いていたのもあって、人混みが怖くなり、引き返して帰宅してしまったのだ。
家について、しょんぼりしながらぬいぐるみを抱えて、相方に観劇に行けなかったことをメールした。
すると、「速攻で帰れば車出せるけどどうするね?」と返信が来た。
しょんぼりしすぎて、考えられなかったので、判らないと答えたら、判らないなら出かける準備をしておいて、と。
果たして、速攻で帰ってきた相方は、「改めてどうするね?」と聞いてきた。
俺の答えは同じで、少し泣きそうになりながら、判らないと答えた。
「連れて行ってあげることはできる。『今日は観劇できなかったけど、そんな日もある』と、前向きになれるなら良いけど、そうじゃないなら・・・」
「じゃあ連れてってください!!」
俺の声は、少し悲鳴に近かった。
相方は、すぐに車を出してくれた。
劇は、とても素晴らしかった。
SFの中に、”誰かが誰かを想う気持ち”が様々な形で込められていて、それを素直に、そしてダイレクトに伝えてくる、胸が切なくなったり熱くなったりする、とても良い舞台だった。
ありていに言うなら「感動した」けど、そんな言葉では表し切れないほど、心に訴えてくるものがあった。
前から楽しみにしていたので、自力では行けなかったけど、本当に観に行けて良かった。
連れて行ってくれて、ありがとう。
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