第174話 働くこと

先程、2本目の記事を公開した。

所要時間は・・・実質は4時間くらい。

今回は、時給にすると600円くらいになる。


これは、実は破格の部類に入る。

Webライターの仕事は、やろうと思えば誰でもできる。

だが、そういう人が多いから、記事単価は安い。

記事1本1000円などざらだ。

(もちろん商業ライターになると話は変わってくるが)


今お世話になっているところは、契約内容がとても何というか・・・慈善事業でもやっているのだろうか?と思うくらい待遇が良く、また人の環境も良く、非常にありがたい。

今回も、記事を書くに当たり、ボスに助けてもらったり、チームの人にアドバイスを貰ったり、取材対象さんも気持ちの良い方でいろいろとご協力下さったり等、正直なところ楽をさせて頂いた。


なんとなく、懐かしいような感じがして、気が付いた。

これ、学生時代の新聞部の雰囲気に似ている。


チームの人たちは、何と言うか、のんびりとしていて優しい。

ライターの契約内容自体が、そもそものんびりとしていて優しいので、集まった人たちもそうなのかも知れない。

ボスは「(びっくりするくらい記事が書けない人も沢山いるから)迂闊にアウトソーシングでライターを募集できない」と言っており、チームの人たち4人は全員ボスの直接の知り合いだ。

そういったところもあり、ボスを顧問にした部活のイメージが湧いたのだろう。


内職の仕事と言い、このライターの仕事と言い、社会復帰を完全に果たしているかと問われれば、イエスとは言い切れないが、それでもリハビリさせて貰っている。


俺は知り合いや友人が多く、そのほとんどは社会人で、先日ふとした会話の中で「他の皆は働いているから(打ち合わせは夜になるよ)」と言われ、正直なところかなり凹んだ。

俺だってまったく働いていないわけじゃない、と。


今までにも無職だった期間はしばしばあって、それでも健康な時は無職を楽しんでいたから、その際に同じセリフを聞いても、「働くの嫌なら辞めちゃえば?」と切り返していただろうが、先日はそれが出来なかった。

多分、今のどちらの仕事も、辞めたくないからだと思う。

振り返れば、今までお世話になっていた会社に対して、その多くに愛着が無く、「いつでも辞められる」と思いながら働いていたから、源泉徴収が不要な程度しか稼げなくても、愛着のある仕事と環境に対し、そう言われたことが悲しく感じたのだろう。

勿論、言った相手に悪気はない。

そして、他の皆が社会人としてまっとうに働いているのも事実だ。

また、今の時点で、他の皆と同じように働きたいかと言われると、実はそんなことは考えておらず、なのでぐうの音も出ないのだが。


働くこと1つとっても、ままならないが。

今の環境は、とても暖かく。

大事にしようと思う。

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