第103話 相方の立場を考えてはみたものの

俺は相方に共倒れになって欲しくはない。

そして、相方には1人の時間が必要だ。


だから、それを踏まえて、ついさっき、相方の邪魔をしないよう、でも誰かと話したかったので、家にある縫いぐるみに今日あったことを話してみた。

結果、相方に相当心配されてしまった。

相方のためを思ってやったことなのに、と、俺にとっては心外だった。


俺を心配した相方は、義母様に電話することを勧めてきた。

俺と義母様は仲は悪くない。

と言うより、義母様がどう思っているのかは判らないが、俺は義母様を「お母さん」と呼びたくて相方と結婚した。

平たく言うと、大好きだ。


なので、緊張はしたが、話が出来たのは嬉しかった。

義母様に、今日やったことをかいつまんで話した。

俺の症状をそれなりに把握している義母様は、電話の向こうでとても喜んでくれた。


「良く頑張ったね」


相方が簡単には言ってくれない台詞を、義母様は言ってくれた。

嬉しかった。


相方は、俺がヤンデレている友人だけでなく、もっと他にも頼れる人を作って欲しい、と考えている。

俺としても、ヤンデレている友人に負担をかけすぎている気はしていて、申し訳ない気持ちもある。


今回、義母様と話しができたことは、他の人に頼る、その第1歩に繋がるだろう。


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