第74話 オーバーワークが判らない

第38話と第73話に引き続く話にはなるのだが、俺は自身がオーバーワークをしているかどうかの判断がつかない。


特に運動系は、もともとスキーしか人並みに出来るものがなく、極端に運動音痴な上に体幹バランスも姿勢も悪く、更に「ひざ下程度以上の段差はまともに登ることが出来ない」という、多くの人には「ちょっと何言ってんだかわからない」というような体質(と言っていいのか判らないが)だ。

ちなみに「ひざ下程度以上の段差はまともに登ることが出来ない」のは本当にその通りなので、見れば一応理解できるだろう。

・・・直接お見せできないのが残念だ(説明の手間が省けるから)


そしてまた、歩くことそのものは、元から嫌いじゃない。

だから、4kmくらいは慣れてしまったし、10km歩くのを目標にも出来る。


だが、相方から注意された。

「目標に出来る」のと「やらなきゃいけない」は違うよ、と。


言われてから、確かに今目標にはしているし、歩けるから歩いてしまうのだが、「歩かなきゃいけない」わけではない、ことに気が付いた。

歩くのを途中でやめ、タクシーを使ったって良いのだ。


オーバーワークが判らない件で、顕著なのは他にもある。

少し前、今更ながら一時期はやった某ブートキャンプのDVDを見ながら、見よう見まねで動いてみたことがある。

そのとき、途中で過呼吸を起こし、ちょっと大変なことになった。


相方から勧められてやってみたのだが、相方に言わせると、「普通は過呼吸になる前に辛くなってやめる」のだそうだ。

俺には、その「過呼吸になる前に辛くなってやめる」のタイミングが判らないのだ。


趣味でボルダリングもしている。

これまたとっても下手くそなのだが、これは限界値が判る。

手足に力が入らなくなって、登りたくても登れなくなるからだ。


・・・・・どちらにしても、意思よりも先に体が参るらしい。

今、14キロないし場合によってはそれ以上歩くことがあるが。

途中で倒れないと良いな、と少し危機感を持った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る