まだめをとじている
くもがない
はれたひに
そらのしたにいる
(ずっとずっと)
(もっとずっと)
(うえへうえへと)
(すいこまれていく)
まだめをとじている
すこしこわい
もしかしたら
すごい速さで移動している
ちいさなほしから
こちらを見ているなら
虚空を鮮やかに青く
人の光を纏い
ゴオゴオと回転している
重力の安心を捨て
巨大な遠心力によって
放たれるならば
きっと
レールガンの砲弾
加速度を
―増して―
――増して――
―――増して―――
光 近くなり
微細な流星となって
スペースクラゲを貫いて
星雲の
渦巻きへ
飛びこみ
コクウクジラすれすれに
暗黒惑星の
雄と雌とに
出会い
ハッコウイルカの群れと共に
軽々と
星座から
星座へと
いつしか時を遡り
遥か古代に滅びた
星の
おとぎはなしを聞いている
……
めをあければ
はれたひの
よぞらの
ほしのしたに
ひとりいて
めのなかには
まだ
こくうが
のこっていて
みあげたなら
ふりそそぐ
さみしいほどにまっすぐな
ほしのあめに
すいこまれていく
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます