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kazuto/1




 飯田街道、新栄二丁目のファミマで水を買って


 車に戻るとワイパーに紙が挟まっていた。



 デリヘルかヤミ金の広告だと思ったけれど違った。


 二つに折られたメモ用紙を広げると手書きで携帯の番号が書いてあった。



 一九号に出る前に番号を読みながらボタンを押す。



「ユカ……?」


『はじめまして』


「ファミマの前にいた?」


『うん』


「高校生?」


『十四。……会ってくれると嬉しいんだけど』


「……じゃあスポルトでも行く? 十八時。一九号のココイチ前で」



 ファミマの前に座っていた女の子は


 色が白くて髪は淡い茶色で長くて、確か薄いピンクのパーカーを着ていた。


 ピンクで 『YUKA』 って書いてある。


 小さな紙には、パーカーみたいな色のペンで番号と名前が書いてあった。




2000/05/12 15:40

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