私をオーディションに連れてって
「いちマネージャーには、無理ですわ!私の役は結構です。でも、どうか彼には正当にオーディションを受けさせてくださいな。」
「まあいい。でもきっとキミはアリスになるよ。」
「よかろう。でもハリネズミくんにはオーディションは不要だ。彼はボクのハートを掴んだ。」
「その通り。だがきっとキミもアリスに違いない。キミもボクのハートを掴んだ。」
「有り得ませんよ。」
私は謙遜して言った。
「螺旋の塔は、パラドクスだ。定められた決まりごとからは逃げられない。」
マッド・プロデューサーは言う。
「螺旋の塔は、クラインの壺さ。キミは、運命の迷路を廻り続けるしかない。」
続けて、マッド・ディレクターが畳み掛ける。
「そのパラドクスっていうのは、何なんですか?」
さっきから度々出てくるフレーズが気になって仕方ない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます