私をオーディションに連れてって
「そうだ、こうしようじゃないか!」
「そうだな、そうしようじゃないか!」
“一体どうするのよー!
まったく訳が分からない。二人だけで会話を完結しないでもらいたい。”
「キミが『不思議の国のアリス』のアリス役を引き受けてくれるなら、女王のクロッケーのボール役は、彼に決定しようじゃないか!」
“クロッケーのボール役?それオーディション必要?”
「それはボクも異存はない。一目見た時から、アリスは彼女に、クロッケーボールは彼しかいないと思っていたよ!」
“嘘つき!ボールにピッタリってどんなのよ!?”
「本当に!?」
ハリネズミが目を輝かせる。
“ちょっとちょっと騙されないでよ!”
「どうだろう、マネージャーくん?」
「悪い話じゃないハズだ、マネージャーくん。」
ハリネズミはハリネズミで、キラキラ目を輝かせて、私の方を見る。
“そんな風にピュアな眼差しでこっちを見ないで!”
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます