私をオーディションに連れてって
「おや?可愛らしいお嬢さんもオーディションを受けるのかな?」
真っ黒なスーツ姿の男が尋ねる。
「イイね!実にイイ!」
白いスーツ姿の男も即座に同意する。
「いえ、私は彼のマネージャーとして立ち会いだけで・・・」
「そうなのか?いやはや勿体ない。キミはボクのイメージにピッタリなのに。」
「うむ、ボクのイメージにもピッタリだ!」
“流石双子ね、息が合う。きっと一卵性の双生児だろうな。いや、そんな感心してる場合じゃないわ。”
「いえいえ光栄ですが、どうぞ彼のオーディションを続けてくださいな。」
「そうかい、実に残念だな。よろしく、ボクはマッド・プロデューサーだ。」
黒いスーツ姿の男が挨拶する。
「そうだな、誠に残念だな。よろしく、ボクはマッド・ディレクターだ。」
白いスーツ姿の男が挨拶する。
「よろしくお願いします。」
ハリネズミと私はペコリと頭を下げた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます