1-14 Ⅰ Epilogue
安倍くんと小林くんからは、僕らに宛てた謝罪の手紙をもらった。
十分に反省している事と、今回の活躍で助かった事に対する御礼と謝罪。
そして何時の日か、自分達も絶対にみんなの力になれるようになって、しっかりと自分の言葉で謝りに行くから、と。
彼らは彼らで、これから自分達なりに努力をするらしい。
直接は言えないけれど、頑張ってほしいと思う。
みんなも手紙を読んで、それなりに溜飲が下がったみたいだ。
きっとまた、僕らは以前のようにとはいかないけれど、顔を合わせるぐらいならできるようになるだろう。
ともあれ、穏やかな数日が過ぎた。
魔族エキドナの討伐は、ダンジョンに篭もってレベル上げに精を出している赤崎くんと加藤くん、小島さんに佐々木さん、そして細野さんの五人が成し遂げたとして世間に発表された。
王都での式典へと向かった五人を見送った佐野さんと西川さん、橘さんは、それぞれにオリジナルスキルを利用した作業に追われているため、相変わらずアルヴァリッドに居残りだ。
エキドナを討伐したせいで、みんなのレベルが跳ね上がったらしい。
言うまでもなく、僕以外は、だ。
そのおかげで、今ではあの戦いに参加した全員がステータスの面だけで言えば、エルナさん以上の強さを誇りつつある。
もちろん、僕以外は、ね。
居残り組もエキドナ討伐以来、もっと自分達の能力をあげようと頑張ってレベル上げに向かっている。
もはやお約束となった、僕以外が、ね。
さて、そんな光景を羨ましくなんかない目で見ていた僕はと言えば、ろくに歩く事すらままならず、ダンジョンを使った採集王への道は半ば閉ざされつつあった。
いや、歩けなくなったとかっていうわけじゃなく、ただ大きな怪我を魔法薬を使って治したため、体力の回復に時間がかかってしまったせいだ。
どうも身体に力が入らず、満足に身動きが取れなくなっていたのである。
でも、もうそれも回復している。
ようやく腕や脚の痛みも消えてくれたし、そろそろ外出許可ぐらい出してくれてもいいような気がするけれど、エルナさんと佐野さんからは完治するまで外出禁止を言い渡されている。
あぁ、早く動きたい。
そう思わせるだけの理由が、今のステータスにはあった。
「ステータス」
――――――――――
《高槻 悠 Lv:1 職業:〈傍観者〉 状態:良好》
攻撃能力:7 防御能力:4
最大敏捷:12 最大体力:8
魔法操作能力:32 魔法放出能力:0
【
【術技一覧】
【精神干渉無視】・【存在力無視】・【突き破る一撃】・【魔の理】・【火の理】
〈称号一覧〉:
〈徹底的な第三者〉・〈女神の抱腹対象〉・〈女神の心を見透かす者〉・〈千古不易〉・〈摂理を覆した者〉
――――――――――
エキドナを倒して目を覚ました翌朝。
もしかしたらレベルが上がったりステータスが上昇しているのではないかと考えていた僕が、何の気なしにステータスを確認してみた結果が、この通り。
一つずつ確認すれば、やはりフレーバーテキストさんが仕事をしていた。
―――――――――――
称号:〈摂理を覆した者〉
圧倒的なレベル差、ステータス差によって、本来なら絶対に勝てない相手を倒してみせた者に与えられる称号。
女神の一言「ねぇ、見た!? 勝っちゃったよ、あの子!」。
―――――――――――
……そんなに興奮して見てるぐらいなら、女神様らしくちょっとは力を貸してほしいと言いたい。観客気分でフレーバーテキストさんに話しかけている暇があるならもっとこう、やる事とかあるでしょうに。こちとら死にかけていたんですが。
まぁ残念な女神様はともかく、もっと気になっているのがエクストラスキルという欄だったりする。
僕が早く動きたいと思うのも、これなんだ。
ただ、残念な事にエクストラスキルっていうのはフレーバーテキストさんの仕事の管轄外みたいで、表示してくれないらしい。
なんかこう、魔法とか使えちゃうんじゃないかな。
ワクワクしてベッドの上で一人にやにやしていたら、エルナさんが部屋に入ってきた。
「待ってたよ、エルナさん!」
「ど、どうかなさいましたか?」
「見てよ、僕のスキル! 増えてたんだ!」
「……これは……ッ! まさかユウ様、【
僕の見せたステータス画面を見つめて、エルナさんが驚きに目を瞠った。
「この二つのスキルについて、何か知ってる?」
「はい。【理】のスキルは【特殊術技】――《エクストラスキル》に分類されます。理解を示し、深い境地に達した者のみが得られるとされる、かなり希少なスキルです」
「お、おぉ……! なんだか僕、凄いのゲットしてる……!」
まさかここに来て、そんな珍しくて良さそうな効果のスキルだとは……!
女神様、実は意外と仕事してるのかもしれない。
さっきの非礼は詫びます。
「じゃあ僕、もしかして火の属性魔法とか使えちゃうようになってたりするのかな……!」
「え? えっと、ユウ様には魔法スキルがありませんので、魔法とかは使えませんよ?」
「…………そ、そう。じゃあ、スキルさえ覚えれば――」
「ちなみに、魔法スキルやスキルはレベルが上昇した時に経験が形となって生まれる代物ですので、ユウ様の場合は……」
……この世界、なんだか全面的に僕に対してハードモードなんじゃないかな……。
「げ、元気を出してください! 【理】があれば、耐性が上がりますからっ! 魔法防御は魔物との戦いに――……あっ」
「ねぇ、知ってる? 僕、魔物とはまず戦いにならないんだよ? ねぇ、エルナさん?」
「ご、ごめんなさいごめんなさい! ちょっ、そんな這ってまでこっちに寄ろうとしなくても分かりましたから……ッ!」
ベッドの上を這ってエルナさんに近寄ろうとしたら、本気で気持ち悪そうに引かれた。
……はぁ。
剣――では戦えない――と魔法――は使えない――のファンタジーって、ただの死亡率上昇の危険地帯もいいとこだよ。
ぐったりと落ち込む僕を見ておろおろしていたエルナさんが、何かを思い出したかのように「あっ!」と声をあげた。
「レベルが上がらなくても、あれを使えば……」
「ちょっとエルナさん、その情報詳しく!」
「は、はい。実は魔法には〈
「それだ……!」
「えーと確か、一冊あたりで安くて大金貨で五十枚ぐらいです」
「むりだ……!」
同じ三文字でも希望と絶望の落差が激しすぎる。
大金貨五十枚って、シアル草十枚納品して半銀貨一枚なんですけど。
お金の種類なんだけども、半銅貨、銅貨、大銅貨、半銀貨、銀貨、大銀貨、半金貨、金貨、大金貨、半白金貨、白金貨と各五十枚毎に上がっていく。大白金貨のあとは、煌貨しかない。
そもそも半銀貨一枚でさえ、大人が贅沢しなければ十日ぐらいは食べていける金額だよ。
どうしろっていうのさ……。
もう上げて落としてを繰り返すエルナさんが凄く悪魔に見えてきた。
女神様への詫びも必要ない事が決定した。
働いてください、主に僕を救済する方向に。
期待はしてないけれど、なんとなく祈りたくもなる。
「ユウ様。気分転換というわけではありませんが、少し外へ出ませんか?」
「……あぁ、そうだったね」
そういえば、今日だっけ。
王都に行っていた赤崎くん達が帰ってくるのは。
アルヴァリッドの町を、散歩がてらにゆっくりとした足取りで歩く。
エルナさんは僕の歩調に合わせつつも、時々ぐらりと傾いでしまう僕の身体を支えたり、無理をしないようにと興味もない店の軒先で足を止めては、少しだけ休憩できるようにと暗に気を遣ってくれていた。
町は普段以上の賑わいを見せていた。
魔族の中でも有数の実力者であるエキドナを倒した『勇者一行』が、この町へと帰ってくるのだ。便乗するように屋台が出され、人々が今か今かと赤崎くん達の帰りを待っているのだ。
お祭り騒ぎの熱に浮かされるアルヴァリッドの町を見ながら進み、中心部にある巨大な噴水広場へとやってきた僕とエルナさんは、置いてあるベンチに腰掛けた。
「ふぅ、こんなに遠かったっけ……」
「魔法や魔法薬で大きな傷を癒やすと、今のユウ様のように体力がしばらく落ちてしまいますからね。そう思うのも無理はありません」
「……年寄りになった気分だよ」
「私より若いのに何を言っているのですか。では、予定通り飲み物でも買ってきますので、少しお待ちください」
「あ、うん。ありがとう」
エルナさんが雑踏の中へと消えていく姿を見送って、青い空をぼーっと見上げながら思考に耽る。
――エキドナの討伐で、少なくとも赤崎くん達は間違いなく勇者として認められる形になってしまった。
エキドナの死を受けてか、それとも偶然かは分からないけれど、魔族も前線を無理に押し上げるような苛烈な攻撃がこの数日以内にピタリと止んでいるらしい。
世間的には「エキドナを倒した勇者達に対して警戒したのではないか」と騒がれている。
他人事なら喜ばしい情報だとは思うけれど、当事者である僕らにとっては嬉しくない。
少なからず魔族側からも僕らが勇者としてマークされれば、必然的に僕らを狙ってこれから先、動いてくる事になるだろうしね。
またあんな厄介な魔族が襲い掛かってくるのかと考えると頭が痛くなるよ。
否応なく、僕らはこれからの戦いに巻き込まれていく。
対策としてできる限りの事はしていかないといけない。
その為に――――まずは。
「――やっぱり、来たんですね」
空いていた隣りに腰掛けた、大きな人影に向かって声をかける。
「忠告はしたはずだったがな。まさか、エキドナを倒すとは思わなかったぞ」
「偶然と幸運と、仲間のおかげですけどね」
「そういった物が集まる事こそ、お前らが勇者である証だ」
身体の芯まで響くような低い声で返事をしたのは、冒険者ギルドで僕にエキドナの存在を示唆してくれた相手、ゼフさんだ。外に出たら接触してくると思っていただけに、彼の登場には一切驚くつもりはなかった。
そういえば、初めて会った時は隣の受付。前回は冒険者ギルドの雑踏を眺めながらで、今回は町の喧騒を眺めながら。
よくよく隣りの位置取りが多いな、とかくだらない事を考えつつ、僕らはお互い、しばしの沈黙に身を委ねる。
沈黙を破ったのは、ゼフさんだった。
「……魔族は強い。お前ら程度でどうにかなるような相手ではない。生き延びたければ、この国を出て遠くに逃げることだ」
「できない相談ですよ、それは。僕らはあまりにもこの世界に疎いですし、まだまだ大した力もないので逃げようとしても野垂れ死にする可能性の方がいっそ高いです。それに何より、逃げて生き延びてやろうなんて考えを持ってはいませんから」
「……魔族と戦って死にたいのか?」
「さて、それは一人の冒険者としての忠告ですか? ――それとも、魔族側にいるあなたからの警告ですか?」
ほんの小さな、表情を見ているようでは気のせいだろうと誤魔化されてしまう程の僅かな緊張感が、ゼフさんから漏れてきた。
単純な話、ゼフさんが以前僕に行った忠告は、僕を狙っていたエキドナの正体を、そしてその性格すらも知っているかのような言い回しだったのだ。気付かない方がどうかしている。
けれど同時に、この人は魔族と一緒になって僕らと戦おうとしているようにも見えない。
もしも本当の意味で僕らと敵対するつもりなら、あの時の忠告自体が裏切り行為になってしまうのだから。
「相変わらず食えない奴だ。そこまで知っていてなお、俺と普通に話していられるなんてな。俺と戦っても死なないとでも思っているのか?」
「いいえ、あなたが本気になったら僕はすぐに死にますよ。こうして話しているのはただ単純に、あなたが魔族側にいるからといって、イコールして戦うべき敵になるとは思っていないからです」
「……何が言いたい」
「――僕に雇われてみませんか?」
ようやく会話の主導権を握れた事に内心でほくそ笑み、間髪入れずに提案する。
「雇われる、だと? 金で依頼を受けろっていうなら無理な相談だ。俺は今は依頼を受けたりしてねぇ」
「金で雇えって言われても困りますよ。なんせ僕、今は無一文ですし」
「だったら何で雇おうってんだ? まさか勇者なんだから言う事を聞けってのか?」
「それこそまさかです。そうですね……――報酬は、借り一つって事で」
「なんだ、そりゃ。俺がお前に貸しを作って、何の得がある」
「今回のエキドナ討伐のおかげで、僕らは恐らくそれなりに各国から支援を受けられるようになるでしょう。あなたが求めているものも、手に入るようになるかもしれませんよ」
「無理だな。俺が求めているものは、そちら側にはない」
「つまり、そちら側にならある、と?」
「……チッ、相変わらず調子の狂うガキだ」
口を滑らせた事にゼフさんの動揺が見て取れた。
この人は何か理由があって魔族側に協力してこそいるけれど、やはり僕らと直接的に敵対するような目的があるようには見えない。何か目的があるからこそ協力している、というのが正しいところだろう。
喋りすぎたと判断したのか、会話を切り上げるようにゼフさんが立ち上がると、何かを投げて渡してきた。
「お前の下に付くつもりはねェが、場合によっちゃ取引ぐらいならしてやる。そいつを持ってろ。俺の持つコイツと対になってる〈
「へぇ、こんなのもあるんですね」
「くだらねェ内容で連絡してきやがったら捨てるからな。せいぜい考えてから使うこった」
「分かりました。――そっちこそ、僕に何か頼みがある時は、相応の対価を用意してくださいね」
「ハッ、いい度胸してやがる。じゃあな」
ゼフさんが去って行って、僕は思わず深く安堵のため息を漏らしていた。
いや、怖かった……。
あの巨体から発せられてるのは、エキドナと同等かそれ以上とでも言うような圧倒的な威圧感だ。
正直、あまり近くにいてほしい相手じゃなかったりもするのが本音だ。
それでもなんとか、生まれたての仔牛よろしくぷるぷると踏ん張って強気な交渉に出てみたけれど、ホントに死ぬかと思った。
「――交渉はうまくいきましたか?」
「まぁ、うまくいったと言えばうまくいった、かな」
戻ってきたエルナさんに、笑いながら告げてみせる。
ゼフさんが接触してくる可能性を考えていた僕は、敢えてこの場所で一人になる時間を作って彼を待っていた。
もしも彼が本当に魔族と同じように、問答無用で僕を殺しにくるような存在であったらすぐにでも動けるように、エルナさんには近くで見張っていてもらうように頼んでいたんだけど、無事に済んで良かった。
ほっとして立ち上がった僕の前で、周りの人達が口々に勇者到着の報せを伝播させながら一目見ようと門へと向かっていった。
「帰ってきたみたいだね」
「えぇ。私達も参りましょうか」
「屋敷で会えるんだからいいんじゃない?」
「堂々と勇者っぽく振る舞っているかを確認しておけば、後でからかうチャンスが得られますよ?」
「そのステキな提案、乗った!」
エルナさんに乗せられて、僕らも人の波に逆らわずにお祭り騒ぎに便乗する事にした。
大通りの中心を走る魔導車を囲み、勇者に対して声援を送る民衆。
それに応えているのは、普段はなんだかんだと言っているものの今日ばかりは堂々とした振る舞いで、なんだかちょっと気合の入った装備に身を包んでいる赤崎くんだった。
手を振っている民衆にぎこちないながらも手を振り返している。
「あはは、赤崎くん勇者っぽい感じがしてるなぁ。声援を受けて手を振り返すなんて、絶対に僕にはできないよ」
「そんな事はないですよ。エキドナを倒したのは……」
「何度も言ってるけど、みんなで、だよ。みんなが来なかったら死んでたし、倒せなかった。ただ最後の最後で、ちょっと僕が美味しいところを頂戴しただけだよ」
あの朦朧とする意識の中、エキドナに締め付けられている最中に現れたみんなの姿は、今だって鮮明に憶えている。
絶対的な強者に立ち向かうみんなの姿は、紛れも無く本物の勇者だった。
そして今もなお、ああして目立つような場所にいるのもまた、勇者らしいというかなんというか。
「ホント、あの姿を見てると改めて思うよ。勇者召喚なんて似合わないね、僕らのクラスには」
「そんな事はありませんよ。ユウ様を始めとして、皆様には勇者という名が十分に相応しいと思います。命懸けで仲間を助け、死闘をくぐり抜けているのですから」
異世界からやって来ただけでは勇者として見られがちだったけれど、こうしてエキドナを退けてからは、ある意味ではかつての勇者と同様に、名実ともに勇者として認められる。
エルナさんもそう思っているからこそ、僕の言葉を否定したのだろう。
そういう意味では、僕も同じだ。命懸けで僕らを救いに来てくれたみんなには、本当に勇者という称号が相応しいと思う。
「僕はともかく――だからこそ、だよ」
「……?」
――――エルナさんには恐らく、分からないだろうけれど。
僕としては、この皮肉の言葉がどうしたって浮かんでしまうのだ。
――――僕の通っている高校は、なかなかどうして平和な所だ。
よく取り沙汰されるイジメなんてないし、不良らしい不良もいない。
取り立てて成績のいい優秀なヤツもいないが、どうしようもないクズもいない。
特に僕の在籍するクラスに関して言えば、実に平和だ。
気の合う生徒同士で固まるのは当然だけれど、別にグループ間でも仲が悪くない。
分かりやすく言えば、「ラブコメ」によくあるクラスだ。
いや、「主人公がいない、ラブコメの別のクラス」と言った方がよっぽど正しい。
劇的な物語りもなく、主役が隣のクラスどころか遠いクラスにいるような、脇役は脇役よろしくそれなりに楽しんでいるクラス。
当然、何も事件も起きない。
誰かと誰かが付き合ったとか、別れたとか、そういう話に一喜一憂できるぐらいに。
それはそれは、とても平凡な学校、なのだろう。
当然ながら、不満なんてあるわけもない。
平和な学校、平和なクラス。
だからこそ、最初にこの世界にやってきた時に思った通り。
改めてこの光景を目の当たりにして、今度はまた違った意味で、「これは酷いキャスティングミスだ」と思わずにはいられなかった。
――――だって、ほら。
「みんなが勇者らしい勇者になっちゃうんじゃ、テンプレな『
本当の意味を知らずに小首を傾げるエルナさんに向かって、僕はこれ以上ないぐらいの満面の笑みを向けてそう告げた。
――――第一部 FIN――――
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