第5話 深夜の約束
「おいおい、本当かい?……コンスタンシェ、君本当に魔法は初めてなのかい?」
「はい…覚えてる限りでは……。あの、すみません、壊しちゃったらどうすれば……」
「あぁ、大丈夫だよ。宿には適当に言い繕っておくからね。それより、この魔力は凄いね。硬化の術式をかけたのにそれを簡単に粉々にしちゃった。見てたけど、ムドラは魔導書に書いてある通りだったし、純粋に君の魔法適正みたいだね」
「魔法適正?えっと、魔法に向いているかどうかって事ですか?」
「そういう事だよ。全く適正の無い人もいるし、逆に君みたいに天性の才能とも言うべき資質を持った人もいる。取り敢えず、魔法の使い方はこれで分かっただろう?今日はもう休んだ方がいいよ。隊長、明日は剣の稽古だ!って張り切ってたからね」
「剣ですか……。ザカムさん、普通の人じゃ無いですよね?あの人の剣技、普通じゃ無いですよね?」
「まぁ、隊長は……おっと危ない、言わない約束だった。流石に稽古は大丈夫……だと……思う…よ?」
「え?なんでちょっと不安そうなんですか?」
「それを聞く時間で身体を休めた方がいいって事かな。早くお休み。魔法は明日の夜、少しでも元気が残ってるなら僕が見てあげるから」
「うぅ……、ザカムさんが怖く思えてきましたよ…。でも、頑張りますよ!だから明日は魔法教えてくださいね!それでは、お休みなさい!」
ザカムさん、かなり厳しい人なのかなぁ……。怖いですけど頑張りますよ!魔法を使いこなせられれば、商隊に貢献できますから!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます