10 湿布は家で作るものではない

 私が夜中に足を痛めてしまった事があった。


 母は家にお酢があったかを確認し始める。


 嫌な予感しかない。


 母はお酢と小麦粉を使って湿布もどきを作ろうとしたのである。


 もちろん全力で拒否をし、氷で患部を冷やす事にした。


 ちなみに私が湿布もどきと呼んだものは江戸時代あたりから


 似たような物が存在するらしい。


 時代劇で見た方もいると思うが、


 包帯のような物に白い粘着性を持ったとろろ状の液体を塗り、


 患部にあてているアレである。


 お酢なので臭いのは容易に想像がつくだろう。


 以後、湿布は常備している。

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