徒然草
馬鹿みたいなことを書きますが、
アクセス数が増えると、目に見えるので、嬉しいですね。
一体自分のために書いていたのではなかったか、と言われそうですが、
それは別。
書いているときはまったく自分一人のために書いているつもりで、
書き終わって落ち着くと、誰か読んでくれないかな、とそわそわしてくる。
寂しいだけ。悪いことじゃないでしょう?
惨めでもある。で、どうしてわざわざ自分の惨めさを書くかというと、
あらかじめ書いておくことで、後ろめたくなくなるからです。
自分の欠点を人に指されるよりは先に教えておいたほうが楽です。自分が。
相手としては後から見つけて後ろ指をさすほうが楽しいし、
たぶんそうさせてから認めたほうが後々仲もよくなります、でもその後ろ指を指される瞬間、
全然覚悟していないと、ひどく苦しいものです。
それが嫌で先回りして言っておくのだと思います。
支離滅裂だ。僕は何を書いている。
要するに父のトラウマです。
いろいろ酷いことを言われた。
人と話すたびに、もしくは文字を書くときでも、それを思い出してしまう。
傷が治っていない。
「運命が人間につけた傷は、たいていは治ります。ですが、心が人間に負わせた傷、人間がつけた傷は治らないものです。」
そんなようなことがゲーテ格言集に書いてあった。
実際治らない。
「胸の傷は、愛によってしか治らないんです。人からもらった愛でしか」
ナルトにそんなセリフがあった。
そうだと思う。
僕の傷が一向にふさがらず、広がるばかりなのは、
そういう理由だと思う。
ただし僕は愛のない暮らしや関係に慣れ過ぎてしまった。
闇の中にずっといた者が、外へ出ると眩しくて目を開けていられないように、
僕も、たまに人に愛される機会があっても、かえって苦しくて目を背けてしまう。
一体この文章は誰が読むと思って書いているのだろう?
たぶん誰でもない、僕でもない、
文章だけが生きている。
誰にも読まれることのない引き出しの奥のメモ、昔書いた痛いブログ、それと同じようにただ書くために書いている。読まれるためじゃない。
独りよがりの文章。
これでも、手法は間違ってない。
つまり僕がまともな人間になればなるほど、読むに値するものが書けるというわけだ。
そう上手くいくかな?
ただし書いたものがよいからといって僕が良い人間になったわけではないし、
逆も然り、良い人間は必ず作家になれるわけじゃない。
僕の目指す人物像が、たまたまそうなだけだ。
僕は書くことと生きることを同時に達成しようとしているのだろうか。
前は作品のためなら死んでもいいと思っていた。
違うな。
死ぬ前提で作品を書いていた。
これは18で死ぬ若者の、長い長い遺書なのだ、と。
そんな気持ちで書いていた。
いま18も半ばになって3ヶ月後には19になるが、まだ生きている。
身の回りのゴタゴタに流されてここまできてしまった。
生きているとはいえない。
この文章だって遺書なんでしょうか。
誰に宛てて? さあ。
僕はどうやって文章を書いているんだろう。
ああ、きっと、僕の心は鏡なんだ。
いままで見たもの読んだものをそのまま映す鏡。
その反射が一通り終わったらおしまい。
それまではなんでも書ける。
僕の心は、といっても、みんなそうだ。
誰だって純粋な心の持ち主は鏡のような性格をしている。
むしろ僕の鏡はずいぶんくすんでいる。
動物はとても正直で屈託がない。僕らの心の奥底を一発で見抜いてしまう。
人間同士ではそうではない。欺瞞、なんというか倒錯というか、
己と相手を騙し合って生きている。
僕にはそういうのが耐えられない。
僕自身言ってることと思ってることは全く違う。
思っているのは「僕を愛してください」「僕を嫌わないで」「好きになってあげる、愛してあげるから」
それから同時に「憎い」「殺してやりたい」「いや、僕を殺してくれ」「今すぐ消えてしまいたい」
この両極端な感情の渦をぐっと飲み込んで、
それでも喉をせり上がり舌にからみつく言葉を抑え、代わりにたどたどしく日常の話をしている。
それでやっと生きている。
今は?
ああ、こうして文章を書いている時間だけは平和だ。
思ったことを全部書けばいい。
推敲もなにもない。僕だけの文章だ。
胃が痛い。
タイトルに徒然草と書いたのは、
僕が実際いまつれづれとしていたからと、
徒然草を読んでいることを思い出したからだ。
古典の中に「失われた倫理」を求めて開いたが、
満足な結果は得られない。
つまり僕の描く最高の理想はそこにはなかったってことだ。
ああ、理想を失ってはいけない。少年ならなおさらだ。
僕はほとんど失望してしまった。
自分に、いろいろなものに。
生きていけるでしょうか?
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