第3話「パニックinエレヴェータ」


さて。

今日も朝7時半、カイシャへとお出かけさ。ちょっち小雨だけど大丈夫。

おいら、エレベータのボタン押して乗ったよ。


さて。

しまりかけに、おじいさんがやってきたよ。

おいら、奥に詰めたよ。


エレベータ、降りたよ。

次の階でもう一人乗って来たよ。

おじいさん、ちょっとバックして、

おいらと30cmくらいの距離になったよ。


おじいさん、しろい服着てるよ。

おじいさん、その服になんか黒いのついてるよ。

あらあら、ショウユの染みですかね。


死亡、3秒前


なんか、よーくみたら、うごいたよ?


死亡、2秒前


あの、なんかモゾモゾしてますよ?


死亡、1秒前


おい!それゴッキブぅーリ!!!


おいら、固まったよ?

おじいさんの背中をゴッキプぅーリが!!!のぼってるよ!?おりてるよ!?


てか、とにかく飛ぶな、絶対飛ぶな。飛んだらジジイまとめてぶっ殺すぞ(←おい)


おいジジイ!!!

てめ、なんで気づかないんだァアアアア!!!!!!!!!!!

フツー気づくだろォオオオオオオ!!!!!!!!!


あああああ、長い、1階までが長いッ、時空の歪みがッ!!!!!!


ぇ。


おいジジイ!!袖からもう一匹出て来てんじゃんよ!!!!

しかも半分タマゴ産みかけの妊婦コッキブーリじゃねえかよおおおおおおお!!!!


わかった、俺は全てを理解した……ッ!

これは……ッ

罠だ……ッ


この茶色いコイキなコキプぅーリわ……ッ


そうだ、騙されるな、騙されちゃいけない……ッ!


これはジジイのペットだ、ペットなんだッ……!!


||||||||||||||||||

||||||||||||||||||

|| しばらく意識が飛びました ||

||||||||||||||||||

||||||||||||||||||



1階に着いた。


コッキフぅーリが妙な挙動を示さないように、

奥の壁に融合しようかっていう勢いで俺は張り付いていた。

ジジイが約5m離れるまでは動かないと心に誓ったッ


俺は外に出た…。

今日という一日の全てのエネルギーを消費し尽くして…。


んでちかてつのってかいしゃいってしごとしてごはんたべてしごとしてちかてつのって


そして、帰宅。


家の玄関をあけようとしたら、隣の家のドアが開いた。


白い服の袖…。

そして黒い染み…。


ヤツ(=おじいさん)が出て来た……ッ



死亡。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る