第3話 君との出会いは3000里



変わりたいと願っていた。

そんな時、チャンスはちゃんとやってきた。

ミクロ単位も願ってない形で。


「うおおおおおおどどどど・・・」

なんとゆう重圧感・・・。ドロッドロのアメーバのような空間で

さらに身体が重たい。全てをひっくるめ丁寧に、

そしてオブラートを何重にもして包み込む言う方をするのであれば

ゲロ吐きたい。

あれ?オブラートってなんだっけ?

「おい、大丈夫か?貧乏作家」

あのクソ虫は楽しそうだ。とっても

だって私が苦しんでいるんですもの

「大丈夫じゃねーよ丸米ゲス野郎。早く出せ」

涙目でそいつを睨んだと共に背景にあるこの異空間の様子を伺えた。

螺旋状に広がるカラフルな何かが光速で移動してるじゃありませんか

純粋な心を装備してらっしゃるお嬢様なら

まぁ、素敵ね!

なんて幻想的なこの異空間に感動するでしょうけれど

吐き気を催すこのボクにはなんとも地獄絵図でして・・・

「第一ミッションだ。やってみろ漫画家」

金髪クソ虫が答えに微塵もなってないセリフを放った瞬間であった

彼の背後から女の歓声?叫び声?みたいなものがパノラマに響き

点々と放つ強烈に放つライトに襲われた。

「どぉあ!!」

これは、あれだ 背負投げされたアレと一緒だ

痛い!


「キャアアアアアアアアアアアアアア!!!」

耳を劈く女性の断末魔が俺の脳を揺さぶる。


「なんだってんだ・・・。ん・・ !!」

こ、ここは学校!? なぜだ!?何が起きた!?

「起きたか?」

丸米が頭上から声をかけてきた。

「こめぇぇぇぇ!!てめぇ、どうゆう事だこれは!!」

「お前は今から転校生の無一文之助だ!

今からこの漫画のヒロインを救ってもらう!」

「むいち・・・もんのすけ?? なんだそのゴミみたいな名前は・・・

は? 漫画?ヒロイン?」


丸米野郎は体の内部から一冊の単行本を取り出して俺に渡してきた。


「なんだこの漫画は・・・ 『君との出会いは3000里』??」

なんて意味のわからないタイトルなんだ?え?学園ラブロマンスか?


「今、俺等はその漫画の中にいるんだ。」

「うっわー、もう頭がついてかねぇ。これマジなの?」

「大マジ。そんでもってお前はこの漫画の転校生になり、

ヒロインを救うって話!どうだ、テンション上がってくんだろ!?」

「上がるわけねぇえだろおおおおお!! 今すぐ帰せ!クソが!

炊き上げるぞてめぇ!!」

「あ!きたぞ!先生だ!じゃ、頑張れ!」

米は消えた。スッと居なくなった

「あ!どこいきやがる!」


「無一文之助君?チャイムなってるわよ!早く教室に入りなさい」

先生?それどころじゃねんだよ、こっちはよー!!!

なんだ、そのカリフラワーみたいなパーマメントは!!

「ほら、はやく!」

カリフラワーは俺の手を掴み教室の中へ突っ込んだ。


「はい、おはようございます。今日は転校生がきているの。

無一くん?挨拶を」

えええええええええ・・・

俺、無一文之助じゃないんだけど?え、待って。この名前で

物語成立する?ラブコメだよね?ここ

・・・くっそ、やってやるよ。本名言って異世界からきました!

って言ってやんよ!!


「初めましてクソガキども!!俺は23歳、漫画家の・・・・」

あれ?視界が真っ黒に・・・



「お前何やってんだよ」

丸米はため息混じりでこっちを見ていた

「・・あれ?俺さっき教室で・・・」

「いいか?漫画の世界にリアルはタブーだ。

こういう風に強制リセットかけられるぞ」

「は? てゆう事は・・・」


「無一文之助君?チャイムなってるわよ!早く教室に入りなさい」

カリフラワー・・・。二度目もちゃんとカリフラワーだぜ・・・。
















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