第六章

閑話・弟月市鎮座・葛姫稲荷神社ご由緒

 『弟月市鎮座・葛姫稲荷神社ご由緒』(市内観光ガイドより抜粋)

 

 葛姫(つづらひめ)稲荷神社の創建は江戸時代中期にさかのぼります。現・弟月市内にて商売を営んでいた稲川総一郎(いながわそういちろう)は家業の拡大に伴い、屋敷の敷地内に稲荷神社を勧請したものが、現在の葛姫稲荷神社の始まりと言われています。

 その後、家の衰勢に伴い神社は一度廃れましたが、総一郎の孫娘・稲川綴(いながわつづり)の手によって再び手が入れられました。神社の形が整った頃、稲川家は再び隆盛し、同時期に綴は武家へ輿入れが決まったと伝わっています。

 以降、葛姫稲荷神社は商売と縁結びのご利益があるとして、弟月市の皆様に親しまれてきました。神社の名も『綴姫』が変化したものと言われています。

 旧稲川邸は、同市内にて週二回見学のために開放されています。神社と合わせて、是非ご観覧ください。

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