序章 半径20m以内で現在進行形で起きている出来事
「なんで部長のあなたが………ねえ。失望しましたよ?」
耳にタコが出来るほど聞き慣れた顧問の先生の溜息。あーこの豚ヅラに拳をぶち込みたい。
教頭先生がパソコンをカタカタと打ち込む音に集中しながら
「この過ちは二度としません……。この事を思い出して自分に鞭を打ち、部活面でも引き締まった行動をするようにします」
と答えておいた。うんちしたい。
「あーーーーー。つまんねぇ1日。なんでこうも怒られなきゃいけないんだろーーーー。だーーもーー褒められたいいいいい!!!」
生徒の使用頻度の少ない先生用のトイレで叫んだ。ここで叫んでても、どの道先生達は部活やら事務で居ないから大丈夫だろうと思う。
なんでだかな。私って色々大変だな。小学校から。褒められたいのに馬鹿にされるは見下されるわ。思うようにいかない人間関係。まともな男子がいないこのクラス………。もうちょっと私に優しければ中学生らしく甘酸っぱ〜い恋もできたかもしれないね。まずこの顔がどーこーどーあれであーこれだからな。
さて出るものも出したしさて行きますかね…………。
その時、はっと目が開く位、頭に衝撃波が走った。いや、そう表現しても表現できない。なんだこれ。
「はっ………?!う………うぅぅぅっ……」
突然の吐き気と、空間の歪み。あ、これやばい。やばい。これは死んでしまうかもしれない。
父さんみたいに私は誰にも見つからず。脂汗が吹き出すと同時に身体がいきなり震える。
「だ………れか………」
そのまま私はゆっくりと壁について倒れた。
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