小生は作者の作風が好きだ。淡々と書いていくうちに、いつの間にか感情が入り込んでいる。とても不思議な雰囲気を持った作品だ。 狂気と倒錯。昔小生の友人も、これが好きだと言った。小生の作風にある、人間の倒錯した世界が好きだ、と。似ているから好きになったのだろうか? しかしこの独特な世界観は、誰にもまねできない気がした。そして、ここに描かれている二人の間にも、何も、誰も、入り込める余地など残ってはいない。だって彼は、彼女の願いを本当に叶えてしまったのだから。