第12話
俺とウェインさんとエリザベートさんは村長の家に行き、事情を説明していた。
「そうじゃな、それならわしはエリザべードに都会に行って見聞を広めるのもいいじゃろうし、行ってきなさい」
意外にも話は良い方向に進んだ。
というか村長がノリが軽いと思ったのは俺だけだろうか?
「護衛で自警団の若者をつけさせよう」
村長はそういうと自警団の若者を呼ぶために調書を書いた。
やっぱり心配は心配なのだろう。
そりゃそうだよな、見知らぬ冒険者たちに自分の娘を連れてかれるってなったら、自分の村の自警団くらいは護衛に付けるくらいはするだろうな。
「この調書を持って自警団の若者のアルフレッドに渡していきなさい。旅の無事を祈ってますよ」
「いいんですか、そんな簡単に娘さんを見知らぬ旅の同行者の俺達に預けてしまって」
一応解っていながら俺は理由を聞いてみる。
「一応同行者として自警団のアルフレッドと一緒なので構わないですじゃ」
「山城、考えすぎはよくないぞ」
ウェインさんそこは考えるところですよ。
「父さんがそういうなら私も行くわ」
エリザベートさんも即決ですか、そうですか。
きっと長い間村の教会と家を行ったり来たりしていたから、旅に出たかったんだろうな。
そんなことを思いつつ、美人と旅が出来ることに喜びを感じていた。
「改めて都市ギュフイまでの旅よろしくお願いします」
エリザベートさんは頭を下げると胸が少し揺れてエロかった。
貧乳のウェインさんとはちがうなぁ。
「山城、今心にもないことを思わなかったか?」
「な、なんも思ってないですよ」
「動揺している所が怪しいぞ」
「2人共何やってるんですか。自警団のアルフレッドに会いに行くわよ」
いつの間にかエリザベートさんが仕切っていた。
「ぐぬぬ」
ウェインさんは相変わらずちょっと悔しそうな可愛い表情を出していた。
俺はそんな2人を見ながら先に村長の家から外に出た。
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