第38話「うれしかった」やっぱり猫だから…。

5月20日金曜


今日はセミナーの日。生涯学習!

Am4:00頃目覚めて、二度寝でam7:50にようやくキッチンに入ったから、化粧をしている暇がない。母に言って車で駅まで連れて行ってもらう。助かった!


いつもと違って、家に祖母がいるから、なんだか不自然なくらいうまくいく。思えば、祖母は自然と空気をよくする名人だ。見習いたい。

Am9:00過ぎ、会場に着く。自販機でお茶を買って飲むが不満足。新たに「いろはす」の炭酸レモンを買いに、一回、裏口まで戻った。

Am9:25頃、少々早いが当日資料をもらいに行って、カードに判を押してもらった。

Am10:00。間違いなくセミナーが始まる。途中、中座してトイレへ駆けこむ。朝に余裕をこいてヨーグルトに青汁の粉をかけて食べたりしたので……。尾籠だな。ビフィズス菌が頑張ってくれた。いいじゃないか。


帰りにファーストキッチンでエビマヨ・シュリンプ(車エビのことだったと思うけれど、日本に限り、小エビのことも言い表すようだ)サンドを単品で持ち帰り。


帰宅してすぐ、エビマヨ・シュリンプサンドを開ける。大和の骨が置いてあるカラーボックスの上にそれを置いて、なぜか二礼二拍一礼。なんだか勘違いしてるが、骨壺に四聖獣張ってあるくらいなんだ。許されるであろう。


さて、と思うと声がする。



「一口でも食べてくれ……」



どうやら、大和の霊のようだ。正確にはわからないけれども。食べろと言うなら、骨のことだろう、と思い込み、左下あご辺りのきれいな部分を一かけら。食べる。


このような時、きれいな俳優さんが演じるなら、ひとかけら奥歯できつくかみしめて、涙を流すところであろう。


しかし、わたくしは一旦食べる、と決めたからには消化吸収を気にかける。真っ白で初々しい骨のかけらを、咀嚼するために端からかじった。


おいしくない。

感触は野菜チップスのように、ザクッとしていて、奥歯でかむとゴリゴリと鉄のような味が。はて、カルシウムってこんな味だったっけ? と、不思議に感じた。


エビマヨ・シュリンプサンドと一緒に、かみ砕いて飲みほす。ひとかけら全て、食べ終えた。難儀な味わいだった。


明日は平和に行きたいものである。


     ☆☆☆


この日、祖母に大和の骨を食べた、と言ったら、祖母は口角をあげてほほえんでくれた。


しかし、母は手で口を覆い、玄関先で(出かけから帰ってきたんである。帰って早々、そんな話を聞かされた方の身になってみれば、わかることだが)やはり抵抗を示した。



「怖いんじゃなーい?」



と懐疑的。


祖母と母がそろってるときにその話をしてみると、ダイニングテーブルに着く二人の反応。

祖母、黙っている。

母、



「やめた方がいいんじゃない?」



まったくわかってないな!


この日、内村うっちーさんは、こんなコメント情報をくれたのに!


     ☆☆☆


「長野県で、火葬した骨を遺族で噛むと言う風習があるそうです。

死者を愛おしく惜しむと言う意味があるそうです。」


     ☆☆☆


ですよね?

愛おしければ、遺骨くらい、噛みますよね。

そういうことを言いたかったんです! わたくし!! 

この時のコメントは嬉しかったなア。


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