第26話「経過を見る」あやしいぞ…。

5月4日

わたくしは熱心な洗い物=茶碗洗いはしない。


高校生の時に、流しのサイズが合わず、腰を痛めた>< からである。


するとしたら、ごく短時間で済ませるよう努力する。


油汚れのものは最後に洗う。そうでないものは流水ですすいで、手でキュッとした感触がしたら仕上がりである。


油汚れには洗剤を使うのを余儀なくされる、しかし、ことさら泡立てたりはしない。ちょちょっと振りかけて、水に浸しておけばつるりと落ちる。


飯茶碗は米粒が固まるまで放置してはいけない。すぐに水に浸ける。して、スポンジでキュッとさせておしまい。


鍋は油物と同様にして一晩おく。


それを、祖母は。


我が家に避難してきたのに、一時にしゃにむに洗ってしまおうとする。


わたくしの場合は、それで腰を傷めたので推奨しないが、彼女は自分のやり方を通そうとする。年の功だね、まいったね、こりゃ。


母もそんな祖母を歓迎するようです。家事が楽になると思ったのかな、すくなくともわたくしには祖母が安定してないように見えるし、なんだか不穏に見える。


だったら、代わると言えばいいのだが、わたくしは洗濯物と風呂洗い当番なので、とこういうわけだ。


ん――経過をみるしかないな。

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