第8話「それでも幸せを描く」それでいいのかしら…?

 今お金なーい。飼い猫がガンと瞳孔麻痺。借金まみれー。「koebuが、なくなる…がーん」署名活動でくたっくた!


 安らぎが欲しい…


 と、思っていましたら。



 路上女優さんがツイッターで、わたくしのリクエストを読んでくださった。


「生きていきたい、あなたみたいに…じゃなく、あたしらしく」


と。


 それ以前から彼女のことは知っていたんですが、こえ部以来からのことですから、やはりあの場はなくしてほしくはないものです…(脱線


 彼女の


「オラ、死にてえ。…死んじまいてえだ!」というセリフ。


 ガラスの仮面の主人公北島マヤが、初舞台で言うセリフなんですが。


 びびっときまして。ええ、役名がビビだけに。


 冗談はさておき、彼女の演技に何かしらインスピレーションを受けて、童話を書くことになりました。


 いえ、書きたかったんです。


「幸せの王者―幸せの王女(完結済)」と言います。


 国を想い、世界を想った王様の、破れた♡の物語…です!!!


 これは路上女優さんのイメージなんですね?

 

 彼女は一人芝居もしますから、実は登場するメインキャストは全部彼女がモデルです。


 目につく善行ばかりが、人々を幸せにするんではない、というお話。


 心臓という臓器に、託された想いを感じ取っていただけたら幸甚です。

わたくしは、考えるというよりも、感じ取るタイプの人間だ。


自分の内側にこもって、今何が起こっているの? ジッと感じ取っている。


癌になって以来、寝ていることが多くなったニャンコの隣に横たわりながら、じっとじっと、今を感じている。


時計の秒針の音と空調の音がする。

窓からグレーの空が見え、雨の降り注ぐ音がする。

部屋から出たら寒いだろう。

ファーのスリッパをはいて、上着を着てリビングへ行った方が良いな。


本当は、こんなこと、考えずにパッパとやってしまいたい。


だけど、何も感じなければわたくしは考えない。


半そでのTシャツ一枚で廊下へ出て、


「なに~? 寒いよ~!」


となってしまうのだ。


それではドタバタコメディの主人公か、ダメな子の代表だ。


わたくしは非言語世界を生きていることがある。


考えないで、感じている。


素肌感覚で、世界に相対している。


小説家は言語で考えると言うが、そういうこともできる。


なにせ、文字で夢を見ることがあるくらいだ。




しかし、今日は冷蔵庫の中身が心もとない、というとき。


「あれ買わなくては。あれもこれも」


とはならず、頭の中に空っぽの野菜室が写っている。


どうしようか? 母に言って、一緒に買い出しに行こう。


何を買うかは、各店で値段を見て決めたらいい、そういう結論になる。


正直、雑念という物がない。


心穏やかな性質なので、他人からひっかきまわされるのは大嫌いだし、遠慮もなしに急接近してくる相手も拒絶反応を起こす。


よく「人間好きだね」って言われるけど、これでも選んでます。


「さあ、人間はどうか知らないけど、私はあなたが好きですよ」


と。言ってみればエコヒイキなのだが。それに値する人間と付き合いたいのである。


一方的に我慢を強いられる関係は学生の時だけで充分。


今のわたくしは、以前よりよっぽど自由に生きている。

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