這えば立て、立てば歩めの親心

 『えば立て、立てば歩めの親心』とは、子どもがつつがなく成長するのを願う親の気持ちを言う言葉。


 子どもの成長というのはめまぐるしいもので、親にしてみればちょっと前のことを忘れてしまうほど慌ただしい。そう思います。

 実際、夫に一年前の息子の写真を見せられて「あら、可愛い。どこの子?」と言ったのは私です。そりゃ可愛いだろうよ、自分の子だよ。


 さて、心に秘めた親心が形になるもの。その一つが人生の節目などに行われる行事でしょうか。七五三などは盛り上がる家庭も多いのかな。


 私自身がそういったイベントごとに無関心なので、「七五三ってのは、男は五歳だけだよ」と夫に言われて知りました。これは地域によって違うかもしれませんが。


 北海道で暮らしていたときは、年中行事に写真を撮ってきっちり祝うという人もいましたが、私の周囲はどちらかというと何もしないドライな人が多かったです。


 群馬県に来て驚いたのは、端午の節句に息子宛に「初節句だから」とたくさんのお祝いをいただいたこと。初節句にご祝儀を包むなんて、初めて見ました。

 お返しに姑が柏餅とちょっとしたものを用意したと思います。女の子だったら柏餅ではなく桜餅なんだそうです。


 そういえば、北海道の七夕って七月七日ではなく八月七日なのです。

 そして群馬県の地元のひな祭りは三月三日ではなく四月三日なのです。


 これは旧暦と新暦の関係らしいですが、山形から越してきたときは一月遅れの七夕に驚き、夫と知り合ってからは一月遅れのひな祭りに驚きました。


 こういったものは本当に地域それぞれなんでしょうが、子の成長を思う、そして子の喜ぶ顔を見たい親心はどこも共通ですね。

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