消失という、もう一つの死の形。それがとても面白い。読んでいて感じたのは、世界が灰色に思えた。そして、恋の行方は、見事に黒い形で幕を閉じる。ヒロインの病もなく、消失もない世界だとしたら、二人は結ばれただろうか。 後半になるまで、透明化すらしていない主人公は、世界で唯一消失しない人間なのかなと考えたりもしたが、ヒロインのせい(おかげ?)で透明化してしまったと考えると、なんとも皮肉でいい展開かもしれないと思いました。 連載中とのことなので、次章にも期待してます。
主人公がとった行動、私でもきっとそうしました。なのに、どうして心が痛いのでしょう。静かな作品世界にのめり込んでしまいます。
人の心情を描くのが上手いなと羨ましく思います。コンテスト頑張って下さい