第3話 下ごしらえ②
次に『触手ネギ』をみじん切りにする。
あとは水に少し浸ける。
植物図鑑によると。
『触手ネギ』は細長い触手のような植物で、水源を求めて砂漠の下を移動して生活している。
幸い庭には井戸があって、冷たくて美味しい。
井戸水を汲むと、水に浮かんだコレが採取できて一石二鳥だったりする。
『触手ネギ』は食物繊維が豊富で、風邪予防、疲労回復など体にとって良い効果が期待できるという。
ちなみに死んだ母さんのお気に入りの食材だったりする。
図鑑の端っこに「触手ネギラブ!」と走り書きされていた。
つい、僕はその文字に触れて笑みをこぼしてしまうのだった。
本当は15分ほど切って、置いておくと成分が染み出して良いのだけれど。
リダのお腹の虫が催促しているので、あまり待たせられない。
触手ネギ、砂漠イカ、トマト、キュウリをボウルにいれて混ぜる。
本当は隠し味もこの時、入れるけど「人を選ぶからあまりオススメはできないかな」と母さんが言っていた。
だから今回はパスする。
ここまでで下ごしらえ②はおしまい。
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