15

|ω・){1000PV達成!


ーーーーーーー



「それにしては気付かないもんだな」


「そうだな、よく良く考えればたどり着くかもしれないのにな。魔道書とか本じゃないか」


「いや、それを作れるとは限らんからなっ!?」


「やる気があればできる」


「精神論!?」


ーーーーーーー


黒鳥から宿題を奪い返し帰宅。まだ写せてないやら言っていたが知らん。やってなかったあいつが悪いし、最近現実をおろそかにしているあいつが悪い。前自分を放置したあいつが悪い。


結論、あいつが悪い。


「なぁ、ハク?」


「?」


膝の上で小首をかしげるハク。足元にグレアが丸まって寝ている。先ほどまでお楽しみでしたもんね、狩りを。自分がゲームで変なことをするわけがないじゃないか。ははは。


「さて、RENさんのところへ行きますか」


今日ログインしたときにRENさんからメールが来ていた。


『できました。取りに来てください』


メール不精なんだなと思い、『了解』と返信。自分もメール不精です、なにか?黒雲を召喚し西のフィールドを一気に駆け抜ける、わけでもなくエンカウントした敵を薙ぎながら街へ入っていった。そのままRENさんのお店に行く前に魔導書店をのぞいてみた。


「いらっしゃい、何をお探しで?」


THE魔導師がそこにはいた。煤けたローブに深々と被った帽子。


「ヴェイン師匠より魔導師だ……とッ……!」


「えちょ、一応ヴェイン様のほうが上だよ?君ぃ!」


慌てて言い返すもんだから帽子がずれて素顔が見えた。ヴェイン師匠よりかは老けているように見える。軽く白みがかった髪。って、ヴェイン師匠の年わかんないわ。しかもヴェイン様て(笑)


「ヴェイン様が最近弟子を取ったことは聞いていたけど君だったんだね。僕はしがいのない魔導師だよ」


クロツィア Lv,???

魔導師 NPC 


相変わらずレベルは見えないが今までよりは見えるようになっているようだ。


「で、何を探しているのかな」


「魔導書ってどういうものか見たくてきました」


「……ヴェイン様のところで見れないのかい?」


「見たんですけど一般的なものなのか怪しかったので」


「否定できないね、あのひと天才肌だから魔導書作るのに癖が出るし」


そういってクロツィアさんは本棚から何冊か魔導書を取り出した。


『初心者教導書』

『中級魔導師の指南書』

『魔導王書籍 7巻』


「初心者はこういうもの、メイジなら中級。そして魔導を極めたいならこれだね」


「あ、いや、そうじゃないんです」


「ん?違うのかい?」


「魔導書がどう書かれているか参考にしたくて」


そういって、自分が持っている魔導書を取り出し、渡した。

クロツィアさんはパラパラとめくり何度か往復した後、ぱたんと閉じこちらを見た。


「君は本当にヴェイン様に指示しているみたいだね。書き方が全く同じだよ」


「疑われてましたか?」


「ヴェイン様を知らない人はいないよ。なんせ魔導を極め、作り出すことができる唯一のお方だ」


「作り出す?」


「君はまだそこまで至ってないみたいだけど何れはね。それならこれがいいよ」


そういってカウンターから古びた本を取り出した。失礼して識別をしてみる。


??? レア度;不明

所有者;クロツィア


あれ、一切読めない。おかしいな。


「見るものによって変わる本なんだ。貸しておくよ」


「えっ、いいんですか?」


「ヴェイン様の弟子には恩を売っておいたほうがいいだろう?」


にやりと何かを企んだような笑みを浮かべる。うわぁ……なんかヴェイン師匠があんなところにいる理由ってこうゆうのじゃないのかな……。


本を受け取り書店をあとにする。最近素材がたまっているしRENさんに売ったらいい値段になるだろう。


「いらっしゃーいって、やぁ。ファクラくん」


待ってたよと言うように手招きする。自分は周りの武器を見ながら奥に進む。


「増えましたか?」


「まあ、欲しい人が増えてね」


「良かったじゃないですか。って、喋り方……」


「初見の人はね……まあいいじゃないか!依頼されたものだよ」


テーブルの上にはたたまれたレーザーアーマーがあった。


「甲皮を弱い場所に継ぎ足す感じだよ。防御力はかなり高いから使い勝手はいいよ」


「ありがとうございます」


早速装備する。かっちりとハマるし魔術師装備より軽い。


「で、値段なんだけど」


「素材で行けますか?」


「うん。確認させて」


RENさんに確認してもらい精算を済ませる。


「それにしてもすごい素材収集力だねぇ」


「狩ってたらいつの間にかそうなりますよ」


「……普通に狩ってもならないから!」


そんなに異常なのかな、自分は。


烏の野郎も変なこと言ってたし、でも、ヴェイン師匠はもっと狩っていた。あ、でもヴェイン様って言われてるくらいで凄いのか!


「うーん、確かに異常かもしれないですね……」


「うん。てか魔導師なのになんで剣使うの?」


「そっちの方が楽だし」


「……それだけ?」


「うん」


RENさんにため息を疲れた。何がおかしいのだろうか。


ーーーーーーーーーーーー


|ω・){…………そこの肉かい何?


|ωΦ*){肉塊にゃ


|ω・){ぴくぴく動いてるんだけど


|ωΦ*){肉塊にゃ


|ω・){うぞうぞしてるんだけど


|ωΦ*){肉塊にゃ


|ω・){……知らないや、私は


更新遅れてすみませんでしたぁぁぁああ!



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