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「よう、万田。楽しんでいるか?」
「よう、黒鳥。師匠が厳しすぎて死にそうだ」
「ま、まぁ、楽しんでいるようだな……」
あの後いろいろとやってログアウトし寝て大学に来たところ、朝一番に黒鳥が会いに来た。
「ちょうどいいわ。ギルドの部屋をひとつ借りるで色々とお前にレクチャーしてやるよ」
「……うあぁー。最初に言ってくれぇ……」
大学の講義はしっかりと受け、すぐに帰った。
「やぁ、ファクラくん。ゆっくり出来たかい?」
「ありがとうございます、ヴェイン師匠。今日なんですが、友人と会うことになりまして……」
「そうかいそうかい、行っておいで。今の君だったら前よりも楽に行けるだろうよ」
「はい、昨日は召喚モンスターを貸してもらってありがとうございました」
ーーーーー
そう、昨日。ポーションのランクが安定したのを見てダメ元でヴェイン師匠に頼んだのだ。
「鍛えたい?」
「はい。魔法だけではなく肉体技能も」
「うーん、確かに剣とか使えるといいね……よし、僕の召喚モンスターを貸してあげるよ」
そう言ってヴェインさんはある場所へ連れていってくれた。
「闘技場……?」
「町にあるものほどではないけどね」
そこには無骨ながらにもしっかりと作られた闘技場があった。
「
地面に魔法陣が書かれ輝くとそこには人形のモンスターがいた。
鬼 Lv.1
召喚モンスター
火属性 地上
あれ、いろいろと見える。ってことは弱い……なわけがない。師匠が召喚したモンスターだ。
「今、新しく召喚したんだよ。ファクラくん専用の子だ」
「あ、ありがとうございます!」
闘技場から出ていく時、師匠が一瞬止まった気がしたが、気のせいだろう。
ーーー
「君も強くなったね。まぁ、まだひよっこだけどね」
「あははは」
確かに強くなったがまだ二桁にはいってない。かなり上がるのが遅くなっている。本来はこっちの方が正しいみたいだけど。
ちなみに現在のステータスはというと。
Name:ファクラ
Job:
ステータス
体力値 6
敏捷値 8
器用値 7
筋力値 6
精神値 10
知力値 10
スキルポイント 5
スキル
識別 Lv.6
鑑定 Lv.6
風魔法 Lv.10
土魔法 Lv.10
火魔法 Lv.11
水魔法 Lv.13
光魔法 Lv.10
闇魔法 Lv.12
錬金術 Lv.7
魔法陣 Lv.10
剣 Lv.9
手業 Lv.10
奇襲 Lv.1
製薬 Lv.7
という具合だ。
スキルの方は職業よりも上がりやすいのか二桁にいっているものもある。確かに、鬼と戦っていると筋力で負けるからと言ってエンチャント系をかけまくっていたらこんなに伸びた。で、風魔法の上がりがいいのはポーションを作る時に器用値を上げると作りやすくなることが分かったからだ。
そのため手持ちのポーションがとても増えた。
「ついでにギルドに納品しようか。小銭稼ぎにはなるよ」
「あ、はい」
「僕もついていこう、納品するものがあるしね」
鬼と鍛錬し、ステータスに異常が出たらポーション作り……を何度も繰り返した結果、ポーションはランクCの個数が48個までいった。
かなり稼げるのではないだろうか。鍛錬で剣を使い潰してしまったから新しいものも買いたい。あと服装も、軽装に変えたい。ひらひらとうざったいんだよなぁ。
途中でローブを脱いだのは察してください。
「
師匠の魔法陣から出てきたのは二体の馬。しかし、白く綺麗な角のある馬。
まさかこれって……
ユニコーン Lv.???
召喚モンスター
ユニコーンLv.???
召喚モンスター
うぉう、こりゃすごい。
ヴェイン師匠はユニコーン二体に表においてあった馬車を取り付ける。
「ほら、乗った乗った」
「え、うわわっ」
キョロキョロと見回っていたらそのまま馬車の中に押し込まれてしまった。
ヴェイン師匠が乗って馬車はすぐに動き出した。
「すごいですね、ヴェイン師匠」
「君もいつかはここまで行けるよ、冒険者は僕らよりも伸びしろがあるし伸びるのが早い」
「そうですか?あ、でも僕はまだ上に行く気は無いですね」
キャンベラさんやヴェイン師匠がマスターしている、
うん、あれ、俺って体動かすために始めたんだよな。なんで、後衛職ばっかりとろうとしているんだ?ランダムで、
すまんな黒鳥、お前の考えているようにはなれん。まあ、ギルドに入れるように頑張るか。
「着いたよ」
「早くないっすか!?」
さすがユニコーン。
ーーーーーーーーーーーー
|ω・){さてさて、やっとこさ黒鳥くん登場かな?
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