西門を出て数分すると、魔物とエンカウントした。

エンカウントしたときは右上の表示に《Encount!》と表示されたので一発でわかった。

先ほどの武器屋で買った剣を構える。


ホーク Lv.6


あれぇ?なんか少し高くないか?初めて行くにしてはおかしい気がするがまあいい、やってみるか。


「うぉおっ」


うそです、やれるなんて思えません。早すぎなんだよっ、こいつ。


「ちぃっ!」


ホークが突進してくるタイミングに合わせて剣を振りおろすっ!


「シィっ!」


「ーッ!」


運よく頭をとらえ、昏倒させたところに最後は手でホークの首を折った。


《先ほどの戦闘で識別のレベルが2上がりました》

《先ほどの戦闘で鑑定のレベルが2上がりました》

《先ほどの戦闘で剣のレベルが3上がりました》

《先ほとの戦闘で手業のレベルが3上がりました》

《先ほどの戦闘で職業レベルが上がりました、任意のステータスに1振ってください》


ま、魔法職なのに一切魔法使わずに勝っちゃったー。てか、使える魔法の確認してないじゃないか。


ステータス

体力値 6

敏捷値 6

器用値 6

筋力値 5 (+1)

精神値 9

知力値 9


《スキルポイントが1増えました》


ひとまず貧弱すぎるのはきついから筋力値に振っておこう。そしてついでに使える魔法の確認だ。ついでに、だ。


呪文

ウィンドカッター

エンチャント・ウィンド

アースバレット

エンチャント・アース

ファイヤーボール

エンチャント・ファイアー


エンチャントはすべて共通なのか。風が敏捷値の上昇で土が精神値、火が筋力値のようだ。エンチャントはこれからの戦闘に取り入れていこう。


ホークからのドロップはなかった。解せぬ。


また街道を歩いていると森の入り口にローブを羽織った人影が一つ。


少し警戒しながら進み、識別をする。


キャンベラ Lv.???

プレイヤー ???


「うん?ここに人が来るとは珍しいね。どうしたんだい?」


名前とプレイヤーしか見えないステータスに少し驚いたが質問に答える。敵意はないように感じるが実際はどうなのかわからない。一応構えておこう。


「えっと、この先にいるヴェインさんに用があってここに来ました」


「ヴェインさんに、かい。そうか、だがそのレベルじゃこの森を通るのはきついんじゃないのかい?」


「そうなんですか?」


「この森の推奨レベルは10ちょっとだからねー。今のまま行くと死に戻るよ?」


「まいったなぁ」


それでは少しここらでレベル上げてからこの森にトライしよう。そう考え街道を戻ろうとした。


「うにゅ、君はこの私に手伝ってもらおうって考えなかったのかい?」


「え、いや、自分で行かないと自分の力にならないので」


「……」


「……ど、どうしました?」


「い、いやね、ここにいるとたまに手伝えっていう馬鹿ばかりしか見なかったもんだから君みたいな子は初めてで驚いていたんだよ」


「それはまた……」


「うっし、君のやる気に免じてこの私が手伝ってやろうではないか!レベリングではないぞ、少しだけ力を貸すだけだ」


「いいんですか?」


「まぁ、暇だったんだよ。ベータ版で結構をやっていたもんだからね。悪目立ちしているのだよ」


そういってキャンベラさんはフレンド申請とともにパーティー申請をしてきた。断る理由もないので受諾し、森の前の街道で魔物を狩ることにした。


「しっかし、初期レベルでここにきて死に戻らないなんて……リアルで何かやっている人?」


「総合格闘技ですね。体動かすことが好きなのでいろんなやつをいました」


「ふーん」


そういって街道を歩いていると魔物と遭遇した


《Encount!》


ホーク Lv.5

ウルフ Lv.4


「ホークは任せてね」


そういってキャンベラさんはホークのほうへ駆けて行った。

残っているのはウルフのみ。


「エンチャント・ファイアー、エンチャント・ウィンド」


そしてウルフがかみついてくる瞬間に合わせて剣を振り上げるっ。


「ぎゃんっ」


顔にけがを負わせたが倒せなかったようだ。そのまま剣を振りおろすが避けられてしまう。距離を取られたので少しだけずらして……なげるっ!


勿論避けられる。それがなんだ。


すぐに駆け出し、ウルフのけがをした部分に手刀を決めるっ!


「-ッ」


それが決定打となり、戦闘は終了した。


《先ほどの戦闘で識別のレベルが上がりました》

《先ほどの戦闘で鑑定のレベルが上がりました》

《先ほどの戦闘で風魔法のレベルが2上がりました》

《風魔法、ウィンドヒールを習得しました》

《先ほどの戦闘で火魔法のレベルが2上がりました》

《火魔法、ファイアーヒールを習得しました》

《先ほどの戦闘で剣のレベルが上がりました》

《先ほどの戦闘で手業のレベルが上がりました》

《先ほどの戦闘で職業レベルが上がりました、任意のステータスに1振ってください》


ステータス

体力値 6

敏捷値 7 (+1)

器用値 6

筋力値 5

精神値 9

知力値 9


《スキルポイントが1増えました》


エンチャントのおかげで楽に勝負が進めれた気がした。敏捷値は上げておいて損はないと思うので上げておこう。


「おつかれさん、まっさか剣を投げるとはねー。思ってもなかったよ」


キャンベラさんは自分の剣を持って手渡ししてくれた。


「ありがとうございます。意外とうまくいってよかったです」


「そうかいそうかい、というか見ていて思ったんだが君にプレイヤーズスキルはかなり高いみたいだし森に行っても安全に進めるんじゃないのかな?そっちのほうがヴェインのところにも行けるしね」


「そうですか?」


うーん、もう少し上げたいのはあるがヴェインさんのところに行くのが今の目標だ。危険を犯しても早く進むべきかもしれない。


「ヴェインさんのところに行きます」


「オッケー、じゃあ森に入ろうか」


ーーーーー


Name:ファクラ

Job:魔導師マジシャン Lv.3

ステータス

体力値 6

敏捷値 7

器用値 6

筋力値 5

精神値 9

知力値 9


スキルポイント 3


スキル

識別 Lv.4

鑑定 Lv.4

風魔法 Lv.3

土魔法 Lv.1

火魔法 Lv.3

錬金術 Lv.1

魔法陣 Lv.1

剣 Lv.5

手業 Lv.5


|ω・){レベルが上がるのが早い理由は推奨レベルを大きく下回っているからです。現在のマップはレベル関係なくプレイヤーズスキルでかたずけれるのでいいですがこれからは1レべ変わるだけでかなり差が出で来るのでご安心を


|ωΦ*)✧{なお、前衛スキルが魔法スキルより上がっているわけは戦闘での使用度になるにょ。とどめを刺すことはかなりの使用度になるから手業が剣と同じくらい上がったのはそれが理由なんだよ


|ω・){エンチャント系は少し違うものと考えてください

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