チョコレート:プラリネ&ジャンドゥーヤ

 プラリネに関していえば別段、チョコレート専門というわけではありません

 こちらは焙煎したナッツ類――主にアーモンドやヘーゼルナッツと砂糖を絡めて、カラメル状にカラメリゼしたものを指します

 そして、砕いたりペースト状にしてから使用

 それらを生クリームと合わせればプラリネクリームになり、アイスクリームに混ぜたらプラリネアイスになります


 このプラリネクリームを使った有名なお菓子はパリ・ブレスト

 シュー生地をリング状に絞って焼き、間にクリームをサンドしたものです

 パリでは自転車競技が盛んですので、そちらに因んで『車輪』を模した形となっております

 もっとわかりやすくいいますと、ドーナツ型ですね(穴が開いた円)


 また、古典菓子が好きな人にとってはお馴染み、マルジョレーヌにも使われています


 そして、このプラリネはよくチョコレートにも使われております

 刻んで加えたらカリカリとした食感とアクセント

 ペースト状にすれば重厚な舌触りと味

 とにかく、チョコレートと相性が良いんです


 一応、ベルギーとフランスで若干意味が違ったり

 似たような言葉でプラリーヌなんてモノもありますが、使っている材料は同じですし味の方向性に違いはありません


 プラリネ=香ばしいナッツ+カラメル風味と思っていいです

 

 一応誤解がないように付け加えますと、キャラメルとは違いますでの食感はしていません

 あくまでカラメリゼ――ナッツに糖衣を纏わせるイメージです

 その為、冷ますと飴状になって固くなります

 ちなみに製菓材料店に行けばプラリネペーストという便利なモノが売っています



 そして、ジャンドゥーヤですがこれも方向性は似たモノです

 焙煎したナッツ類――主にヘーゼルナッツに砂糖を加え、ペースト状にしたもの

 

 プラリネとの決定的な違いは、それらをであること


 つまり、上記のペーストをチョコレートに入れただけだとプラリネと呼ばれます

 それがジャンドゥーヤになるには、チョコレートと混ぜなければなりません

 

 その割合に決まりがあるかは知りませんが、もともとジャンドゥーヤはイタリアのチョコレートメーカー「カファレル」の商品

 そちらではヘーゼルナッツペーストが28%となっております

 

 ちなみに、その始まりはカカオが不足していたのでヘーゼルナッツで誤魔化したという世知辛い理由です

 それが世界中のチョコレートメーカーが使うようになったというのですから、ある意味、世紀の発明ともいえます

 

 なので、ジャンドゥーヤ=ヘーゼルナッツとチョコレートのとなります

 一応、ヘーゼルナッツに限らないらしいですけど、ほぼ間違いなく入っていますし大枠を担っているかと


 とまぁ長々と語りましたが、共にナッツの風味が強いチョコレートと思って構いません

 なので、ナッツ類が嫌いな人にはNG

 また、重い味が苦手な方も避けたほうがいいでしょう

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