追記、これまでの補足などなど

紅茶:ウダプセラワとサバラガムワ

『セイロン』の項目で少し触れた、新しい仲間についてのご紹介


 簡単に説明しますと、セイロンティーはスリランカ産の紅茶の総称

 その中でもセイロン・ファイブ・カインズと呼ばれる、5つの有名な茶葉が存在します

 

 ところが、現在ではセイロン・セブン・カインズ――7つに増えてしまったというお話


 正確ではないかもしれませんが、それが2009年頃

 つまり、昨今といっても差しさわりがなく、2020年の現在においてもあまり知名度が高くありません


 その理由として、メーカー品がほとんど出回っていないことがあげられます


 専門店でないと買えない

 また、○○茶園という表記があり素人では手を出しづらい

 加え、栽培されている区画が狭く生産量が少ない

 

 他にも、ブレンドされた『セイロンティー』という名称が強いなどなど

 (実際、5つの頃でも世界三大銘茶にあげられるウバ以外――キャンディ・ヌワラエリア・ルフナ・ディンブラ――は知名度が低かった)


 そういった事情から、10年以上が経った今でもあまり広まっていません

 もちろん、知っている人は知っていますし

 知らなくても特に問題はありませんけどね


 それでも、折角なのでご紹介させていただきます


 ・ウダプセラワ

 

 カタカナで言い辛いかもしれませんが、基本的に紅茶の名前は産地

 日本でいう○○県なので、ご勘弁を


 こちらは高地で作られるハイ・グロウンティー

 ウバやディンブラより高く、ヌワラエリヤよりは低い位置で栽培されている茶葉でございます

 

 ちなみに、もともとはウバとヌワラエリアの間にあった区画です

 その為、クオリティシーズンは年に2回あります

 すなわち北東モンスーンの影響を受ける夏と、南西モンスーンの影響を受ける冬


 また、その季節と茶園によってどちらかに偏った〝色〟に変わります

 が、今のところ私はウバに近いタイプとしか出会っておりません


 水色は赤みがかったオレンジで、ウバほどではありませんがキレのある渋みとメントールフレーバー

 なので、ウバでは少し強いと感じられる方におすすめです


 個人的にはミルクティーが好きで、特に夏場のアイス

 そのタンニン量から白く濁るクリームダウンを引き起こしますが、ミルクを入れてしまえば問題なし

 キレのある渋みのおかげで、ぐびぐびと飲めてしまいます



・サバラガムワ


 こちらはルフナから独立した、ロウ・グロウンティー

 低地で栽培された茶葉となります

 一応、2~4月がクオリティシーズンとされていますが、1年を通して美味しくいただけるかと


 完全にミルクティー向けなので、茶葉を細かく粉砕したBOPブロークンオレンジペコが主流

 

 当然、水色は濃く味も濃厚

 砂糖を入れることで深みが増し、黒糖のような風味を感じることができます

 他にも、キャラメルのような~、香ばしいパンのような~と評されたり


 また、チャイにも向いているらしく

 早くも、ルフナより高値が付いているモノもあるそうです


 正直な話、ウダプセラワよりも勧めやすいかな?

 ミルクティーが好きであれば、間違いなく美味しくいただけますし


 

 というわけで、簡単ですが新しいセイロン2種の紹介でした


 くどいようですが、購入場所が限られるのが難点

 ただ、今となればネット通販も身近となり、抵抗を覚えない人のほうが多くなってきたことを考慮すると、案外そうでもないかも?


 共にネットだと、簡単に買えちゃうんですよね


 もしかすると、紅茶をネット通販で買うのはハードルが高いと思うのは、古い考えなのかもしれません

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