エクレール(エクレア)

 ご存知、シュークリームと同じシュー生地を使ったお菓子です

 これも今となっては、パティスリーよりもコンビニなどで見かけることが多いかもしれませんね


 言葉の意味はフランス語で稲妻

 何故、そう呼ぶのかは諸説ありまして――

 

・真っすぐなあの形が稲妻に似ている(日本だとジグザグだけど、向こうだと直線のイメージ)

・焼き上がりの割れ目が稲妻に似ている

・上部に塗ったフォンダン(糖衣)が光に当たった時、雷鳴のように光るから

・クリームやフォンダンが溶ける前に、稲妻のように早く食べなさい


 とまぁ、真偽不明の説が色々ですね


 ただ、日本においてはフォンダンを塗ったエクレールはあまり見かけないかな?

 塗ってあるとしたら、たいはんがチョコレート

 個人的なお気に入りは飴がけ――上部に飴を塗ったものですけど、まぁほとんど見かけない


 そして、中身のクリームは生クリーム、カスタード、チョコレート……etc.

 

 また、近年ではショコラティエの作るエクレールが人気だったりも

 しかし、こちらは1個500~800円くらいしてほんっと高いんですよねー

 中身は当然ガナッシュ〈生チョコ〉――チョコレートクリームで、お味はとっても濃厚です

 それに合わせて、生地もしっかり焼かれており色づいたモノとなっております


 そんなエクレールの生みの親はアントナン・カレームという説が有力

 誕生は19世初頭のフランス(シュー生地自体は17世紀には完成していた模様)

 シュー生地誕生からかなりの時間が経過していますけども、当時では決まった形を別のモノにするというのは、存外に難しいことだったのかもしれません


 ちなみに、一口サイズのプティフール(小菓子)になると名前が「カロリーヌ」に変わります

 その由来は定かではありませんが、口紅を落とすことなく一口で食べられるということから、カロリーヌという女性の為に作られたのがきっかけかもしれません




 さて、そんなエクレールに合わせる紅茶

 基本的にはシュー・ア・ラ・クレームと一緒なんですけどね

 

 こちらもまた、甘いクリームがメインとなるのでストレートがいいかと

 

 個人的には、メントール的な渋みがあるウバが好き

 あとはアッサムとかルフナのような、ミルクティー向けのモノもいい

 ただ、ダージリンやキームンのような繊細なのはちょっと負けちゃうかも


 フレーバーティーも基本的にはなんでも合うでしょう

 それこそスモーキーなラプサンスーチョンでさえ、相性ばっちり

 なので、エクレールにはお好きな紅茶をお供に楽しんでください

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