ダージリンその2(特徴)

 基本的にはストレートで飲むのがおすすめです(水出しや炭酸出し? もいけるみたい)


 特に春摘みのファーストフラッシュは緑茶に近い味わい(3月中旬~5月初旬)

モノによっては「グリニッシュ」と表現されるような香りを持ち、玉露に似た甘みと刺激的な渋みが感じられます

 実際、茶葉も緑がかっていて紅茶っぽくない

 ただ、このファーストフラッシュはどちらかというと「通」好み

 ワインでいうボジョレーヌーボ的な扱いで、味というよりも瑞々しさと香りが強く評価されます

 水色も儚げなオレンジ(たいていの人は薄っ! と思うくらい)

 お菓子と合わせるなら、和菓子がいいらしい(試してみたことないけど)

 私が好きなのはソルベとかジュレといった夏のデザートとの組み合わせ


 初夏摘みのセカンドフラッシュは最も素晴らしい味とされています(5月中旬~7月初旬)

 マスカットに似た芳醇マスカルテルフレーバーを有し、紅茶のシャンパンと称されるのも基本的にはセカンドフラッシュです

 紅茶なのにマスカット? シャンパン? と思いますけど、上質なモノを飲んでみると納得はできます(絶賛できるかは人による)

 甘みや渋みだけでなく、本当に炭酸と錯覚する口当たりというか刺激まであるから面白いですよ

 でも、50gで3000円を超えたりとお値段に難あり

 また、ワインみたいにクドく表現されることもあって、完全に一見さんお断りの空気が満載(芳醇でフルーティー、酸味と旨味のバランス、濃縮された果実のような、ヒマラヤの空気を感じさせる……etc.)

 合わせるお菓子は素朴というか、クセのない焼き菓子など

 ケーキならショートケーキやガトーショコラのように単純な構成のモノがおすすめ


 秋摘みのオータムナルはいかにも紅茶という感じ(9月~11月中旬)

 味も水色も濃く、ミルクを入れても美味しくいただける

 それでも、チャイやロイヤルミルクティーには向かない

 ただ、濃厚なのが苦手な人だと問題ないかも

 上質なモノは洋酒に似た芳香を持ち、蜂蜜のような甘さと心地よい渋みを有しているとのこと(さすがに50g7500円はねぇ……)

 お菓子はもちろんのこと、パンなどの食事と合わせてもいい万能型


 最後にメーカーのブレンド

 いわゆる、スーパーなどにある店売りのダージリン

 

 はっきり言いますと、これは茶葉です

 

 事実、一般市場に出回っているダージリンという名の紅茶はダージリンという茶葉の収穫量を遥かに上回っています

 ということは、他の茶葉も混ざっていることになりますね

 けど、それは(中には粗悪品もあるかもだけど)

 また、ブレンドしていない茶葉(上記の季節もの)は良くも悪くも、馴染みの紅茶を裏切る味ですので……(合わない人には本当に合わないです)

 ちなみに、味わい的にはセカンドとオータムナルの間といった感じ

 まさしく万能タイプでストレート、ミルク、レモンとなんでも対応できます

 私もお菓子作りで余ったレモンの蜂蜜漬けを入れてみたところ、美味しくいただけました


 とまぁ、その1でも書いたようにダージリンはほんっと面倒くさいです(近頃では冬摘みのクリスタルフラッシュまであったりしますし)

 ただの紅茶好きなら、メーカーのブレンドで充分かと

 こだわりたい方は専門店へ(ネット通販でもいけるかも)

 とりあえず試してみたいという方は「ルピシア」がおすすめ

 なんて言ったって、100店舗を軽く超えるほど展開していますので(全都道府県にある訳ではない)

 色々な茶園のダージリンを試すことができます

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