第4話 神永 伊代です。

「神永 伊代です。自分で言うのもなんだけど、マジメでカロリの保護者的役割やってます」


「あらあら、伊代ちゃん、嘘は駄目ですよ」


「げっ! 澄佳!」


「え〜、その言い方、傷つくなぁ」


「あんたはいつものように寝てれば良いのよ!」


「そんなこと言っちゃって〜、本当は寂しかったんでしょ?」


「なにそれ、信じらんない! どっから来るのよ、その自信!」


「ほらほら〜、顔が真っ赤ですよ?」


 伊代さんが鏡を取り出して顔を確認しております。


 あー、真っ赤ですね、これは。


「うるさい! 噛みまくりよ!」


 ひどいっ! ここ二回ほど噛んでないのに!


「あらあら、栗与ちゃんいじめちゃ駄目よ。ねっ、栗与ちゃん、こういうの、ツンデレって言うんでしょ?」


 あー、そうですね、ツンデレです。


 私にはデレませんけど、カロリには良くデレますよね。


「え〜、呼んだ〜?゜・✿ヾ╲(。◕‿◕。)╱✿・゜:✲:おはよぉ~♬♫♬」


「呼んでないっ!」


「あらあら」


「え〜? だって呼ばれたような気がしたよ? 伊代ちゃんの声は例え宇宙の果てからでも聞こえるんだo(`ω´ )o」


「な、な、なに言ってんのよ! そんなこと言ったって何もあげないんだからね!」


 おーおー、デレてますなぁ。


「デレてますねぇ。伊代ちゃんって面白い」


「面白くなーい!」

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