元素の履歴書

三崎ヒロト

第1話水素

【名前(フリガナ)】

水素(hydrogen)


【顔写真】

(*^^*)


【住所】

・水を電気分解したときの陰極側

・イオン化傾向の大きい金属の入った酸性もしくは塩基性溶液のビーカーの中

・高温高圧下のメタンと水蒸気の入った機械の中


【学歴・職歴】

1671年 鉄を塩酸に入れたときに燃焼性を持つ気体が発生することを発見(ロバート・ボイル、アイルランド)

1766年  「flammable air(可燃性の気体)」と名付けられる(ヘンリー・キャベンディッシュ、イギリス)

1781年 水素を燃やすと水ができることを発見(ヘンリー・キャベンディッシュ、イギリス)

1783年 「Hydrogen(水素)」と名付けられる(アントワーム・ローラン・ラヴォアジェ)

1783年 水素風船ができる。

1806年 初めての水素自動車ができる。

1819年 水素ガスブローパイプができる。

1823年 ランプやライトとして使用される。

1852年 飛行船ができる。

1898年 液化に成功(ジェイムズ・デュワー、イギリス)

1899年 固体水素の作製に成功(ジェイムズ・デュワー、イギリス)

1900年 飛行船運行される

1931年 重水素が発見される※(ハロルド・ユーリー、アメリカ)

1932年 重水が発見される※(ハロルド・ユーリー、アメリカ)

1934年 三重水素を発見※(アーネスト・ラザフォード、ニュージーランド等)

1937年 飛行船ヒンデンブルク号が爆発

1937年 冷却剤として使用が始まる

1977年 ニッケル水素電池ができる


※同じ水素という括りでも中性子のの数が異なるものがあり、増えた中性子の数だけ重くなるので、重水、などと呼ばれる。アルファベットのDを用いる。


【免許・資格】

燃料電池、冷却材、細胞の発光塗料


【趣味・特技】

・全宇宙に存在する原子の88%を占める。

・恒星のエネルギー源。

(太陽のエネルギーは水素核融合によってもたらされていることは有名である)

・主に水、硫酸、クエン酸、アミノ酸、DNAに含まれる。

(人体を構成する元素の割合で3番目に多い。水素結合をするので分子間相互作用が非常に強く、共有結合や金属結合を除けば最も強い)

・常温で無味無臭、無色透明

(無味無臭や無色透明などの性質はよくあるが、水素の性質で特筆すべきは分子の小ささである。あまりにも小さいので、あらゆる物質を通り抜けたり、また侵入して劣化させたりする。空気でさえゴム風船を通り抜けて萎むのだから、それよりも小さい水素に関してはもっといろんな物質を通り抜ける)



【担当者コメント】

怒りっぽい印象を受け取り扱いが難しそうなのが難点だが、非常にシンプルな構造をしており、量子化学の分野などでの説明には重宝されると考えられる。また、酸素や炭素との相性は非常に良く、単体というよりは、化合物としての活躍が大いに期待される。



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