掴まれた手、相反する何か
悲しいのは相変わらずだ
見上げた空には夏の雲
風鈴の音
きしむ廊下に残る音
落ちる影はどこへゆく
今思い出したんだ
独りぼっちじゃない
僕は僕は
もう分かりきっていた
”息を吸って”
生きるとはそういうこと
寂しいのは相変わらずだ
眺めた窓には夏の雨
強風の音
揺れた窓枠に残る音
落ちた涙はどこへゆく
今思い出したんだ
独りぼっちじゃない
僕は僕は
もう分かりきっていた
”口を結んで”
生きるとはそういうこと
冷たい
そう思って
「もう嫌いになりそうだ」と
投げ出したあの日の自分
落ちるだけだったはずなのに
僕の手を
誰かが掴んでいた
今思い出したんだ
独りぼっちじゃない
僕は僕は
もう分かりきっていることでさえ
終われなくて
”手を結んで”
生きるとはそういうことでしょ
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