Bluemind
悲しいことを思い出した
その瞬間
僕は喉を絞められたような気がして
白くて冷たいその首に
この手を
腕を
巻き付けていた
守ろうとした自分自身を
何度も何度も苦しめて
そうして浮かび上がる
その傷は
僕が生きている証拠
この体に溢れかえる
満ち足りない
青色は
どんな気持ちにも染まらず
僕を
冷たくするだけ
楽しい日々を思い出した
その瞬間
僕は涙が止まらなくなってしまって
青ざめたその手のひらで
必死に
受け止めようとしていた
あんなに苦しんだ僕自身が
いつもいつもわからない
そうしてまた傷つけるばかりで
僕はそろそろ死んでしまう
この瞳に溢れかえる
理由のわからない
青色は
いつかの感情だったはずなのに
それは僕で
僕でないんだ
バラバラになった
ガラスの透明に映るこの世界の
どこまでが本物で
何が嘘なのか
この現実に溢れかえる
悲しいだけの
青色は
わかってほしいはずだったのに
もう僕のものでもなくて
心にぽっかりと開いた
この穴を
誰か埋める方法を知りませんか
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