自転車旅行


町はどこへ行った

地図はどこへ行った

僕の足は何であんだ

何となく呟いやいたんだ


それだけで僕らは済んだ

そしてまた僕らは住んだ

扉は閉じられたままだ

そりゃどうしようもないけれど


どうしようかな

どうしよう

ただ画面を見つめる日々


そうだな

僕は今

自転車で煙へと飛び出す


駆けろ

僕たちは白の旅人なんだから

恐れることはなくただ進めばいい

あぁ、頭の地図が穂を垂らす

久遠の風が染めていく

これは これは

旅の予期かな


それから足は止まった

歯車の音は止まった

そりゃ日帰りの旅に

膨大な試練もないけど


どうしたって

どうしよう

未知の道に迷った時


そうかな

僕はまだ

無邪気な気持ちを咲けてないだけ


走れ

景色は僕らのお供なんだから

頼ることなら彼を回すそれでもいい

あぁ、不思議の国に出会う

水仙の香り匂い良し

川は 土は

甘き良きかな


あぁ、夕日がね

地平線を沈む意味が


駆けろ

僕たちは孤独の旅人なんだから

知らないこともなくただ描いていい

あぁ、パズルのカケラが埋めていく

一枚の絵に染めて

僕は 飛び立つ


駆けろ

僕たちは未知の旅人なんだから

恐れることはなくただ進めばいい

あぁ、頭の地図が穂を垂らす

久遠の風が染めていく

これは これは

旅の予期かな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る