紫陽花ベンチ



全てじゃないが こんな息が暗い部屋から離れしまおうって


日が薄い時に 怒られる前に 檻から離れた


シャバの空気はどうやら澄んでいないから


秘密通り 森の番地 紫陽花ベンチ 抱っこされくすぶった


何もない場所を注目されないように


あたりに目の種を撒いた 


誰もいないとは見ての通り


通りを見つめた


何がしたい 何でもしたい


わがままな僕に夏の罰だ


やめた希望 流星群


無花果の日

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