友達とは道具である


友達なんて道具なもんさ


言われてみれば腹が立つかもしれないが


その人は道具をよく知っているのだろうか?


友達のことをよく知らない僕は


こう思ってしまう


長年付き合っているハサミがある


筆箱に入れていて必要な時に入れている


時々手入れ 時々なくしたりするが


最終的にはひょっこり帰って来てくれる


猫みたいなハサミだが


時に僕の指を傷つける


古いから新しいのに買い替えようと思ったが


まだ現役と言い続けるその姿は


死んでも付き合ってやろうと思った


長年いる友人が君にはいるはずだ


時々遊び、勉強し、話し合い人として磨いている


用事でいなくなることもあるさ


時に喧嘩することもあるが


最終的には仲良くなっている


猫みたいなやつかもしれない


新しい友だちに惹かれることもある


古い友人から相談を受けることもある


死んでも一緒にいたい気持ちもあるはずさ


友達なんて道具なもんさ


話は合っているよ


でも、君は道具を使うだけで愛されているのかな?


友達が道具であるならば


君も道具である


使われる側なのである


そして、友達もハサミも使いよう


道具を使いこなすには


練習しかない


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る